二十四節気の雨水に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
今年は全体的に芽生えが遅い感じです
2018年2月19日(月)
2018年の雨水はピョンチャンの冬季オリンピックで18日に小平奈緒選手が金メダル、その前日には羽生結弦選手が復活の日本初の金メダル
を獲得し、2日連続の快挙に沸いている。
10時に家を出て先に道場の荒川堤外地に行ってみた。しばらくぶりだがもう野焼きは終わっているものとばかり思ったら、あにはからんや
枯れ野が広がっていた。去年までは自生地と同日に野焼きをしていたので、不思議に思い問い合わせると明日20日の予定という。
一昨年くらいまでは原野の立木の周囲はヨシを刈っていたが、今日と明日の午前中ではギブアップだった。
上は20日の野焼き風景。
左の倒木の残骸は去年の台風23号の被害。幹の中は燃やされて空洞になっていた。ハンノキも斜めに倒れ
かかり、幹は焼かれている。
翌20日の野焼きは天候に恵まれ、乾燥もしきっていたので予定通り実施できた。その一部の動画をYouTubeに
荒川左岸堤防外の野焼きとしてアップしたのご覧頂きたい。何の編集もしていないので、
続けて他のものが始まってしまうのでご注意ください。
月曜日なので桜草公園の鳥見の人も少なく自生地は静かな佇まいだった。
ノウルシが多いのはいつもながらで、
キンミズヒキ、
アマナ、
ノカンゾウ、
ノカラマツ、
ノビルの芽だしも多く、フキもB区には多く見られた。
でも、このところの寒さで全体的に遅い感じだった。
自生地にはツグミ、鴨川にはアオサギが来ていて、珍客はどちらにも居なかった。
アオサギは背が灰色をした最も大きなサギ。成鳥では首が白く、頭に黒い冠羽がある。立ったまま翼を半開きにして日光浴をするというが
この写真は何かに身構えたところだったと思う。
ノウルシは場所によって色々な生長段階のものがあるが、やはりいつもより生長が遅い。花冠を広げているのはまだ、全くかった。
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一面ににょきにょきと紅い芽を出すノウルシ |
もう実を付けているトウダイグサ |
トウダイグサ(燈台草) 陽当たりの良い草地や堤防に生えるトウダイグサ科の2年草。名前は全体の形が昔の照明の
燈台に似る事からと言い海の灯台ではない。茎葉はヘラ形で互生するが、茎の先ではやや大型の葉が5枚輪生し、葉腋から放射状に枝を出す。先には2〜3個の
杯状花序が付く。子房は平滑でイボイボのあるノウルシとの違いがある。
今年の田島ケ原サクラソウ自生地を守る会の現地活動は3月24日(土)〜4月22日(日)の間に決定。この期間中特別天然記
念物の石碑前のテントでパンフレット配布やご案内を行う。
相変わらずノウルシの勢力は強いが見頃は他の植物が大きくならない4月10日〜15日くらいと思う。グループでご予定の幹事さんは事前に
お申し込みを頂くとスムーズにご案内できます。
雨水(うすい): 21日には女子スピードスケート追い抜きで金メダルを獲得、ピョンチャンオリンピックでのメダル獲得数が11個になり、
過去最高となった。今日22日は雪交じりの小雨で冷たいがこれが過ぎると暖かくなるようだ。2018年2月22日作成