二十四節気の啓蟄に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

サクラソウ自生地は薄い緑の部分が多くなりました

2018年3月6日(火)

2018年3月6日の啓蟄は晴れてはいたが風が冷たく、前日の6月中旬並みの暖かさには比べるべくもなかった。
でも自生地を俯瞰すると薄い緑の部分がかなり増えて春近しの感じだった。
薄い緑が多くなった自生地
街道沿いから俯瞰したA区は若草色の部分が増えて春近しの感じです
ノウルシ群生
観察路から見る緑の大部分はノウルシの群生で、ついでノカンゾウ、ノビルなどだ。今頃のノウルシは生長の遅いものは赤い芽だしで、次 第に緑色に変わり急激に大きくなって苞葉が黄色に色づく。とにかくサクラソウより生長が早く、生命力も旺盛だ。
ノカンゾウ
左はノウルシの群生。ノウルシはトウダイグサ科トウダイグサ属の多年草。トウダイグサ科の植物には子房が3つあるのが特徴。トウダイ グサ属は杯状花序を持つ。上のノカンゾウはススキノ科ワスレグサ 属の多年草。
D区の公園側で思いもかけず今年初めてアマナの花を見る。寒かったので無理かと思ったが、初咲きは4日の日曜日だったようだ。その先 ではフキがそろそろ伸び始めていた。
アマナ フキ
今年初見参のアマナ 淡緑色の苞に包まれた若い花茎がフキノトウ

11日は午後から青空が広がり風も無く暖かかったので、ヒロハアマナの花を期待して自生地を訪れた。
いつものようにバス停のところから俯瞰するとかなりの所が冠水して光っていた。不思議に思ったがよく考えてみると2〜3日前に 夜中に豪雨だった事を思い出した。
中央観察路も5〜6メートル先から冠水していて入るのは無理だったので比較的高い南観察路から入り、ヒロハアマナを鑑賞したが 期待したほどではなかった。
水没した自生地

ゴールデンウィーク並みの暖かさに今日こそはと期待したヒロハアマナは期待通りだった。サクラソウの花芽も確認できて14日は 得るものが多かった。でも、先日の冠水で小さな桜草の芽だしは薄い泥化粧していて可哀想だった。
ヒロハアマナ群生
2018年3月14日ヒロハアマナ群生風景
サクラソウ花芽 ヒロハアマナ
花芽を付けたサクラソウ 2018年4月18日 ヒロハアマナの大株
アマナに来たキタテハ 泥化粧のサクラソウ
アマナに来たキタテハ 泥化粧のサクラソウ

啓蟄(けいちつ):今年は啓蟄の3月6日にも花芽が見られなかった。11日は冠水していて、14日の好天にはヒロハアマナが全開、 サクラソウの花芽も見られて大正解だった。 2018年3月21日作成