二十四節気の小満に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
巣穴からコゲラのヒナが顔を出していました
2018年5月21日(月)
朝は薄雲がかかっていたが、次第に青空が広がり日中は27℃まで上がり暑いくらいだった。でも前日までに比べると空気は爽やかで気持ち
が良い2018年5月21日の小満だった。
前回は居なかったので期待もせずコゲラの巣を見に行くと何と巣穴から顔を出していた。何枚か撮ってもしかしたらヒナ?と思った。
少し居たらやはり親鳥が戻ってきた。でも、巣には近寄らず少し離れた木の高みに飛んで行ってしまった。
しばらく待ってみると巣のある木に戻ってきたものの裏側に回って巣には近づかない。ヒナは口を開けて怪訝そうにしている。裏に回って
みると逃げ回って決して巣には近寄ろうとはしなかった。
餌をくわえながらも巣に近づかない用心深さに敬服だった。帰り道長居をし過ぎて可哀想だったと気が付いた。
コゲラ(小啄木鳥)Dendrocopos kizukiはキツツキ科の日本最小のキツツキ。日本全国に生息する留鳥だが、世界的には
東アジアのごく一部にしか生息しない。スズメ大で全長15pほど、メスの方がオスより少し大きい。上面は黒褐色で背と翼に白色の黄斑。20haほどの縄張りにつ
がいや家族単位で暮らす。オスは頭の後ろにわずかに赤い斑がある。関東では4月下旬ころからカップルで3pほどの円形の巣穴をほり、2個の卵を産み2週間ほど
で孵化する。ヒナは約1ヶ月ほどで巣立ちし、しばらくは家族と共に暮らす。一度繁殖を始めると同じ場所に生息し続ける。しかし古巣は使わず毎年新しく作り直
す。つがいは片方が死ぬまで続くことが多い。鳴き声 ギィーギィー。(動物JPなど)
オギやヨシが自分の背丈くらいに伸びて観察路からの左右の見通しは悪くなった。
ノカラマツも大きくなり蕾とも葉芽ともつかない不思議
な穂先をなびかせている。オオヨシキリの大きな声が響き夏の入口を感じさせられた。
|
|
特別天然記念物石碑もオギやヨシに隠され始めた |
絶滅危惧U類(VU)のキンポウゲ科のノカラマツ |
右は花を咲かせているクサヨシ。北観察路のハンノキの近くに多くあったが、去年までもあったのか記憶にない。もしかしたら去年の台風
21号で流れ着いたのだろうか。
クサヨシはイネ科クサヨシ属 Phalaris arundinaceaの水辺に生える多年草。5月に茎をのばし始め、5月の終わり頃から6月にかけて花を
咲かせる。花序が出始めた時は円柱状であるが、やがて開いて総状の花序となる。その後に果実が稔ると再び円柱状に戻る。
ハナムグラの小さな花がいっぱいに咲き、
ミゾコウジュ、
チョウジソウの花も残っていた。オカトラノオ属が花穂をつけ、
早いのは白い蕾も見られた。
アカツメクサの大きな丸い花序も見られ
たが、久し振りに花インデックスを見ると花筒が長いので口吻の長いマルハナバチがポリネーターとあった。検討の余地ありだ。
第2自生地の周囲のウマノスズクサにジャコウアゲハの卵と幼虫が付いていた。久し振りで楽しみだ。
|
|
|
ミゾコウジュ |
ジャコウアゲハの卵と幼虫 |
アカツメクサ |
正門から入ると左手のノリ面がきれいに除草されていた。今日はここのクララが一つの見どころと思っていたので残念だった。
自生地のクララはまだ蕾しか無かったが、小さなチョウが飛んで来て蕾や葉に止まってしばらくクララに滞在してくれた。まさかクララを
食草にする絶滅危惧種のオオルリシジミでは無いと思ったが、後翅に橙色の帯が無く、大きさもかなり小さいルリシジミだった。
|
|
ルリシジミは亜外縁に橙色の帯が無い |
ルリシジミのメス |
小満(しょうまん):二十四節気の中でも小満が一番分かり難い気がする。麦がようやく実ってホッとするというのが一つの意味のようだが、
あまりピンとこない。小暑、小雪そして小寒には次に必ず大がくるが小満の次は芒種で大満は無い。どうしてなのかちょっと不思議だ。 2018年5月25日作成