二十四節気の小暑に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
ノカンゾウが花盛りで明るく賑やかな小暑の自生地
2018年7月7日(土)
今年の梅雨明けは1951年に統計を取り始めて以来初じめてという早さの6月29日の梅雨明け宣言だった。
その後一週間くらいは真夏日が続き、それ以後は雨模様だった。
いつなら七夕の行事が大きく報道される日なのに、テレビも新聞も「数十年に1度の大雨」と集中豪雨の記事で埋め尽くされている。また
また九州、広島に被害が多いようだ。
そして夕方には長男の所に2人目の孫が生まれたとのビッグニュースが飛び込んできた。
7月7日小暑のさいたま市は曇天で、自生地は
ノカンゾウが全域で花盛りたった。
前回も多くの花を咲かせていたが、今日はまさに最高のノカンゾウの花園だった。
5日の観察会の日にはたくさんの蕾が今にも咲きそうについて居たが花は見られなかったオニユリが3花開いていた。
自宅近くにコオニユリが咲いていた。自生地に行く前に写しに行って2〜3枚撮った後、念の為に自転車を降りて確かめてみると何と珠芽が
付いていてガッカリだった。
コオニユリは山地の草原や低地の湿原に自生し、オニユリより一回り小さい。何よりの違いは珠芽は作らず種子で増えること。
キキョウ科ツルニンジン属の多年草の
バアソブ
が今年は全域で多くの花を付けている。
日本に自生するツルニンジン属はバアソブとツルニンジンの2種しかないというが、残念ながらツルニンジンにはいまだお目に掛かっていな
い。バアソブより花が大きく白っぽいというので色々見ているが自生地にはないようだ。今年は花の数が多く、白いのも多いので引き続き観察していこう。
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バアソブの白花 |
バアソブの白花 |
自生地全体としては前回同様、ハンゲショウも多くの葉が白く染まって、オカトラノオ属はだいぶ少なくなって短い花穂が目立っていた。
ヤブカンゾウが一部で花を開いていた。
5日の観察会ではヒダリマキマイマイとミヤマチャバネセセリが見られた。
カタツムリ(蝸牛)とは陸性巻き貝のうち、とくに大形で殻の概形に丸みのあるマイマイ超科のものを指す(日本大百科全書)。学術上では
マイマイというが、これは「巻き巻き」の意味である。という。のほとんどが上から見て時計周りの右巻きという。
この右巻きのカタツムリの天敵がイワサキセダカヘビという右利きのヘビで、このヘビの難から逃れるためにヒダリマキマイマイができて
きたという。
生物進化の逞しさ、神秘さなのだろうが、雌雄同体のマイマイにとって右巻きは右巻きとしか交尾できない中であえてヒダリマキが出てく
るにはそれなりの種の存亡があったのだろう。
ミヤマチャバネセセリは河川敷にもよく見られるという。
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ヒダリマキマイマイ |
ミヤマチャバネセセリ |
小暑(しょうしょ):二十四節気の第11。太陽黄経が105度の時で7月7日頃。今年は数十年に一度の大雨の被害が報道されていて七夕どころで
はないが、我が家にとっては2018年7月7日は3人目の孫の誕生日になり、記念すべき素晴らしい日になった。 2018年7月22日作成