二十四節気の白露に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
白露のサクラソウ自生地は秋の草花の楽園です
2018年9月8日(土)
台風21号が5日にかけて近畿地方を縦断し関西空港がいまだ混乱している最中に、6日早朝北海道胆振地方で震度7、マグニチュード6.7の
地震が発生して北海道全体がマヒ状態に陥った。
さいたま市の2018年の白露の朝は風が強く空が透き通るような青さだった。
6時40分に中央観察路を入ると
センニンソウ
の白い群生が目に飛び込んできた。観察路の両側を白く覆い尽くしている所が多く見られ明るさが増したように感じた。
コバルトブルーのツユクサも清々しい朝を演出して、キンミズヒキの黄色がいよいよ鮮やかだ。
台湾以南が原産地というスジハサミムシモドキが、一部のセンニンソウの群生にたくさんたかっていた。
キクイモの大きな花にアオスジハナバチが飛んできたのでカメラを向けたら何と反対側にはハナグモが潜んでいた。アオスジハナバチは
気付いていたのだろうか?
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センニンソウにきたスジハサミムシモドキ |
キクイモとアオスジハナバチとハナグモ |
スジハサミムシモドキ(クギヌキハサミムシ科クギヌキハサミムシ亜科)は1998年に渡良瀬遊水地で初めて確認され、現在ではアシ原に非常
に多く見られます。元の生息地は台湾以南の帰化昆虫。(渡良瀬協議会)
ツルフジバカマやコバギボウシの赤紫色もほぼ全域で見られ、華やかだったがそろそろ盛りは過ぎているようだ。
ギボウシ属は東アジアの特産属で約40種ある。葉は根生し、平行脈が目立つ。若葉はウルイと呼ばれ美味しい山菜のひとつ。花は花茎
の先に総状に付く一日花(野に咲く花)。
花径5〜8ミリの小さな淡紅色の蝶形花を付けるツルマメが全域で花をつけ始めた。別名ノマメとも言われ夏の終わり頃からいたる所で
花をつける。
小豆の原種のヤブツルアズキも多く見られるようになった。自生地には無いが、花がよく似たノアズキとは葉の大きさが違う。ヤブツル
アズキの小葉は長さ3〜10p、幅2〜8pの卵形で浅く3裂するものがあるの対し、ノアズキは長さ、幅とも1〜3pの卵状菱形だ。
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ツルマメ |
ヤブツルアズキ |
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ナンバンギセル |
ヤブタバコ |
今年はナンバンギセルの花があまり見られない。ススキの株を分けてみてもほとんどない状態だ。
一部で久し振りにヤブタバコが花を付けていた。キク科のヤブタバコは頭花にほとんど柄が無いのが特徴。中心部が両性で周囲に雌性の
筒状花がある。藪によく生え、下部の葉が大きくてしわがあり煙草の葉に似るのが名の由来という。
白露(はくろ):9月に入って台風21号が近畿地方を縦断し関西空港がいまだ混乱している最中に、今度は北海道胆振地方で震度7、マグニ
チュード6.7の地震が発生した。厚真町では大規模な地崩れが発生し40人もの死者がでた。さいたま市はあまり影響は無かったが、何時災害が起ってもおかし
くないという。温暖化の影響なのだろうか。 2018年9月16日作成