二十四節気の霜降に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

ノコンギクが花の盛りを迎えています

2018年10月23日(火)

アキノウナギツカミ
23日の霜降は熱海の予定だったので、21日に観察に行った。この日は非常な好天で中土手橋から堤防に上がってみた。民家側のノリ面に は野菊が群生し蝶が飛び交い、河川敷の原野はセイタカアワダチソウやオオブタクサが繁茂していた。
ミゾソバ
3年前から休耕田になっている堤防側の田んぼは アキノウナギツカミが繁茂し紅葉して広い範囲を赤く染めていた。
近くの田んぼにはミゾソバも咲いていた。

23日は伊東の大室山に登ってみた。この日は晴天だったが非常に風が強かった。
標高580mの山頂にはリフトで上がり、直径300mと言うすり鉢状の噴火口を一周した。毎年山焼きをするとかで大きな木は無く一年生の 植物に覆われていて被写体が多く見つかった。
アキノキリンソウ
シラヤマギク
アキノキリンソウ、シラヤマギクはかなり多く見られた。
ヤマラッキョウ
ヤマラッキョウ、リンドウそのほか多くの植物があったが、風のため写しづらかった。
リンドウ
いずれも草原生の植物で普段荒川河川敷では見ない植物ばかりだった。

一年前の10月23日の霜降は未明から朝にかけて台風21号がさいたま市付近を通過し、サクラソウ自生地は10年振りに冠水した。上流に降 った雨は田島ケ原まで来るには時間差があり、水位は午前より午後の方が上がってきた。
サクラソウ自生地にとっては本当に10年振りの冠水だった。
中央観察路 2017年10月23日の中央観察路
2018年10月21日の中央観察路 2017年10月23日14時j30分の中央観察路
第2自生地ではノコンギクが花の盛りで「咲き乱れる」という言葉がピッタリの華やかさだった。
ノコンギク ノコンギク ノコンギク
花の盛りのノコンギクたち
今年は台風が多かったが、台風24号の強風と塩害で葉が落ちたために狂い咲きする桜が多いとニュースでも話題になっていたので、桜草 公園の桜はどうなのか興味があった。
でも、正門に近い所の一本の桜の木だけがチラホラ花を付けていたが他はほとんど無かった。塩害はまるっきりないので当然だったのか も知れない。
茎の葉を落としたオギ
桜の花
桜の花は無かったが、自生地のオギは何となくいつもの年とは違うように感じた。具体的には答えられない全体的な雰囲気だ。

霜降(そうこう):太陽黄経210度。朝晩の冷え込みが激しくなり初霜の便りが効かれる頃。霜が降りるには地面の温度が0℃以下になるの が条件だが、気象庁の発表する気温は地上から1.5メートルの高さで観測するので発表気温が高くても地表は0℃の場合もあるという。  2018年12月11日作成