二十四節気の立冬に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
3年続きの暖かな立冬でした
2018年11月7日(水)
桜草公園に正門脇から入ると下り坂を降りきった左側一帯が田島ケ原サクラソウ自生地だ。
左側は鴨川の河川敷につながっているので正門付近ではかなりの高低差があるが、公園道路が下るにつれて低くなりサクラソウ自生地
の手前で堤防が無くなる。右側のさいたま東村山道路は正門と同じ高さから公園道路が下っていくにつれ次第に高低差が大きくなりノリ面が広がる。
結局ここの区間は堤防が2重にあり、除草業者はどちらか一面しか除草しない。今回は左側だけで、さいたま東村山線の方は刈り残され
てセイタカアワダチソウやセイバンモロコシなどの外来種の天下になっている。
自生地はオギの黄葉が進み、ユウガギクは花が少なくなり、痩果が多く見られるようになった。
この季節になるといつも
ユウガギクなどの
痩果の半球形の集まりは何というのだろうと思う。痩果の集まりは痩果でいいのだろうが何となくしっくりこない。花の集まりが頭花なのだから頭果でいいと
思うが、そうすると仏頭果(バンレイシ)を連想するようで、一つでも集まっても痩果でしかないようだ。
色々な色に彩られた
ノブドウの実が見られた。
きれいだが「白い実は本来の実であり、青色や紫色の実は虫が寄生している寄生果である」(ウィキペディア)との説が主流のようだが、必ずしも色がついて
いるから寄生果と断定はできないようだ。
ノブドウミフクレフシは「果実がやや肥大する球形の虫えいで、直径10〜15o。表面平滑で、色は変化が多い。内部に1虫室があり、
1幼虫が見られる。内部に糞があればブドウトリバの幼虫が虫えいを食している。形成者はノブドウミタマバエ」(虫こぶハンドブック)とあり、本来の色には
ふれていない。
また野に咲く花には「果実は直径6〜8ミリの球状の液果で、淡緑色、紫色、緑色などになるが、食べられない。またノブドウミタマバエ
などの幼虫が入り込んで虫えいになり、大きくふくらんでいるものが多い。」とあり特に本来の色にはふれていない。
第2自生地ではノコンギクがやはり痩果をつけ始めた。ノコンギクは密集して花を咲かせるので花の終わりかけはどうしてもあまり美し
くない。
奥の方に密集しているタイアザミは花より痩果の方が多くなって数が多く雑然としていてこちらもお世辞にもきれいとは言えない。
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ヒメアカタテハ |
キタテハ |
立冬(りっとう):3年続きの暖かな立冬で今日は午前中に自生地に行き午後サポセンにアップすべく頑張ったが、睡魔に負けて翌日になっ
てしまった。このレポートもエコ・フェスタなどにかまけて今日になってしまった。 2018年12月6日作成