二十四節気の大雪に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
恒例の草焼きは1月16日(水)の予定です
2018年12月7日(金)
2018年12月7日は前日より最高気温が6℃高くなり暖かな大雪だった。
正門付近から見ると右手のさいたま村山線のノリ面はきれいに除草されていた。伸び放題だった
セイタカアワダチソウや
セイバンモロコシが刈られていたが、残念ながら種子を
散布し終わった後で来年に向けた有効な外来種駆除にはならなかった。
今年も早や12月、文化財保護課を市長の指揮下に移せる法改正の施行日まで4か月を切ってしまった。とにかく多くの市民に田島ケ原サ
クラソウ自生地の現状を知って貰うのが第一なので、先日の桜エコ・フェスタ2018で展示したポスターを何とか多くの場所に掲示したいと思う。
以前は冬の堤防は枯葉色が普通だったように思うが、最近は青々している所が多い。上の写真でも左側の以前に除草したノリ面は緑色
で生き生きとしているのが不思議だ。
上の写真の白い立て看板が1月16日の草焼きに関する告知だ。駐車場も閉鎖するのでその案内を兼ねている。B区の中の方はオギやヨシが刈られてもう
スタンバイ状態だ。
秋ヶ瀬遊歩道の始点の中浦和付近の鴻沼川沿いのイチョウの黄葉があまりに見事だったのでいったん通り過ぎたのを戻って撮影した。
E区の奥の方の桜の木にキヅタが絡みついていた。花は終わり果実が熟し始めたようだ。
キヅタ(木蔦)ウコギ科キヅタ属常緑つる性木本
ツタは落葉性だがキヅタは常緑。冬に葉を落とす落葉樹に這い上り我が世の冬を謳歌している。葉は厚く革質で互生する。花は黄緑色の
5弁花で雄しべは5本。果実は約7o。
自生地では生き物の息吹はほとんど感じられなくなり、植物たちも枯れ姿だ。あれほど隆盛を誇ったヤブツルアズキも長い豆果に替わり、莢の中
の種子を飛ばし終わって灰色の中を見せている。アキノノゲシのこの頃の表情は多彩だ。このように総苞片だけを残しているとまるで花が咲いたようだ。
ノブドウも多くの実を付けている。
左は今自生地で一番多いユウガギクの痩果、右は第2自生地のノコンギクの花の後だ。
大雪(たいせつ):平野でも雪が降り始める頃。スキー場がオープンしたり熊が冬眠に入るのもこの頃と言われる。ブリ漁も盛んになるの
がこの頃。定気法では太陽黄経が255度の時。二十四節気の第21。 2018年12月18日作成