二十四節気の大寒に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

アリスイの出現で自生地は時ならぬ賑わいでした

2019年1月20日(日)

2019年1月20日の大寒は朝こそ冷え込んだが日中は穏やかな冬晴れの一日だった。
16日の草焼きが終了して一面の褐色の世界のサクラソウ自生地にアリスイ(蟻吸)が出現。大口径のカメラを持った鳥見の人達で時ならぬ 賑わいになった。
アリスイ
アリスイ
アリスイはキツツキ科の漂鳥で、蟻の生活に合わせて移動するようで、蟻が越冬し始める頃から南下を始めるという。
雌雄同色で、喉から胸にかけては黄褐色で、黒褐色の細かい横斑がある。下腹は汚白色で黒褐色の点斑がある。
他のキツツキ類とは違い、横枝に普通の鳥のようにとまる。
アリスイ
頭頂から背にかけて黒色の縦線があり、その周辺は灰色。側頚、肩羽の縁にも目立つ黒線がある。尾は他のキツツキ類とは違い尖らず 角形。自分では巣穴を掘らず他のキツツキ類の古巣などを利用するという。
長い舌を伸ばして蟻をなめとるのが名の由来というが、下の写真は蟻を咥えている様にも見えるが・・・。
アリスイ
鳥見の人達とは逆側から近づいて漁夫の利を得たつもりが、逆光で、新しいカメラにも拘らずピントが甘くチョット残念だった。

ジョウビタキ
今日は草焼きが16日に終了しているので焼け跡の餌をついばむ種々の小鳥との出会いを期待していた。
やはり雑木林のある鴨川べりの方が期待できるのでまずそちらに向かった。かなり遠くの柵の上に小鳥が居る。この辺りを縄張りにする ジョウビタキではとピンときた。
ズームを効かせてみると期待通りメスのジョウビタキだった。今年も来てくれたと嬉しくなった。
ハクセキレイ
E区の荒木田土の掘削跡にタヒバリやマヒワが来ていた事があるので一生懸命目を凝らして見てみたが、居たのはハクセキレイが一羽 例によって忙しく動き回っていただけだった。
ジョウビタキ(尉鶲)はツグミ科(ヒタキ科)の冬鳥。オスは鮮やかなオレンジ色と灰白色の頭が特徴でメスは全体的 に灰褐色を帯びるが雌雄共に翼に白斑があり、尾の両サイドと腰は赤褐色。
ハクセキレイ(白鶺鴒)は最もよく見かけるセキレイ類。冬羽では雌雄とも喉〜 胸の黒色部が狭くなり雄の背は灰色になる。

バス停辺りから俯瞰した自生地
ノウルシ
バス停付近から俯瞰した自生地は一面の褐色の世界で、東京ドーム一個分までない第1次指定地の3.39haがかなり広く見えた。
一番芽生えの早い特別天然記念物碑の近くで ノウルシの芽生えが見られた。
補完地
彩湖側の補完地は周囲が一面のヨシ原で、何年か前に延焼してしまった苦い経験があるので今年もきれいに刈り払われていた。

アリスイ(蟻吸):キツツキ科のスズメより一回り大きい漂鳥。本州以南には冬鳥として飛来。 埼玉カテゴリー準絶滅危惧(NT)

2019年の田島ケ原サクラソウ自生地の草焼きは晴天の1月16日に無事終了しました。

その時の模様はブログのフグさんの雑記帳で詳細にレポートしてありますので ご覧頂ければ幸いです。

田島ケ原サクラソウ自生地の草焼きは無事終了しました

大寒(だいかん):二十四節気の最終節気。一年で一番寒い時期と言われ、小寒の1月6日から2月3日の節分までを寒の内といい寒中見舞い の季節。22日はスーパームーンが寒空に輝きを増していた。  2019年1月23日作成