二十四節気の清明に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

遅霜の被害を受け補完地は全滅状態です

2019年4月5日(金)

4月4日の補完地
AccuWeatherによればさいたま市の最低気温は4月2日2℃、3日3℃、4日3℃で3日連続で遅霜被害にあう気温の低さだった。
気温測定は地上1.5mの地点で行うので4℃になると地表面は氷点下になり霜が発生する。ただし条件には風のない事も含まれるが、この 3日間の朝は風もほとんど無かったため遅霜の被害は大きかった。
いつもならサクラソウのピンクの群落がアチコチに見られるのに、この日は花らしきものは全く見えなかった。
毎年早くから多くのサクラソウを咲かせる補完地が遠目には少しも花が見られなかったのは全く不思議だった。柵の近くから全域を見渡 しても全然花はありそうにもない。
遅霜被害のサクラソウ 遅霜被害のサクラソウ
遅霜被害のサクラソウ ヒキノカサ
近くで見たサクラソウは上掲写真のようにすべてことごとく霜にやられて枯れていた。ひとりキンポウゲ科のヒキノカサは強く、金属的 な輝きのある花を咲かせていた。

2019年4月5日の清明は明るい青空が広がり、最高気温5月中旬並みの22℃まで上がった。但し午後からは強い南風が吹き荒れ春の嵐のよう だった。
サクラソウ
サクラソウ自生地を遠望
周囲の桜草公園の桜はまだ満開まではいかず、一番手前の4本の桜はまだ蕾の状況だ。
でも、自生地の方は補完地に比べると少し暖かなようで被害の程度が軽く、花の色は残っている。
第1自生地のサクラソウ 第1自生地のサクラソウ

第2自生地のサクラソウ群落
第2自生地が遅霜の被害が一番軽かったようで、遠目ながらもサクラソウの群落が見られた。
でもやはりよく見ると花の形はかなりおかしいようだ。

清明(せいめい):今迄も遅霜の被害はあったが、最初に補完地を見た時には何かの病気かと思うほど全滅状態だった。河川敷のアメリカ スミレサイシンもおかしかったし、春先の植物にとっては大敵だという事を改めて教わった。 2019年5月2日完成