二十四節気の白露に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

朝の自生地はツユクサのコバルトブルーが鮮やかです

2019年9月8日(日)

白露の2019年(令和元年)9月8日の朝は抜けるような青空だった。台風15号の影響で時たま大粒の雨が落ちてくるがすぐ止んで青空が広が る。夜半から朝にかけてさいたま市に一番接近する予報だったが千葉に上陸し房総半島は甚大な被害を受けたようだ。
ツユクサ
夕方と朝では咲く花も雰囲気も違うのは当然だが、今朝はあまりの変化にびっくりした。6日の夕方に見たA区のツルフジバカマの群生が ツユクサのコバルトブルーに置き換わっていた。逆光もあり、ツルフジバカマは全く見えなかった。
ツルフジバカマ
腕が未熟で両方とも群生の見事さが写せていないのが悔しい。でもとにかく右のツルフジバカマの群生が無くなって上のツユクサに変わ っていた。

今の時期に多くなるツマグロヒョウモンやイチモンジセセリ、キタテハなどの蝶が多く見られたが、夕方のように慌ただしく飛び交う 姿は無かった。
6日にはツマグロヒョウモンの合体を観察できた。交尾中の姿はよく見るが、もつれあって草むらに着地するところから見たのは初めて だ。
ツマグロヒョウモンの交尾1 ツマグロヒョウモンの交尾2
2匹のツマグロヒョウモンが絡み合って落ちてきた 下のメスが体をひねって合体するようだ
ツマグロヒョウモンの交尾3 ツマグロヒョウモンの交尾4
ハッキリとメスが受け入れたようだ。 メスが下でオスが上のよく見るチョウの交尾風景
だいたいはメスに撃退されてオスが逃げ去るパターンだがこれは違って交尾まで行ってよかった。。

ママコノシリヌグイ
ツルフジバカマ、ツユクサそしてセンニンソウは今が旬で、今年はママコノシリヌグイ、スズメウリも各所で見られる。
センニンソウ
ヤブツルアズキ、ツルマメが見られるようになり、カナムグラ、フジバカマ、イノコズチも新鮮で、ツルボも見られた。ツルボはキジ カクシ科の球根のある多年草で、自生地では久し振りだ。
ツルボ
スズメウリは今年は多く葉が見られて楽しみだったが、やっと花と実まで見られた。
スズメウリ

秋の自生地を席巻するヤブツルアズキツルマメが見られた。6日にはヤブツルアズキが花開きそうになっていたのが見られたが開花ま で無かったし、ツルマメの赤紫は姿形も無かった。
ヤブツルアズキ ツルマメ
カタツムリのような独特な形のヤブツルアズキ ツルマメは小さな赤紫の花を競ってつける

白露(はくろ):台風15号は房総半島に上陸し茨城県から太平洋に抜けたが、山間部での風の被害が大きく房総半島は長く停電、断水が続 き激甚災害の指定がされた。 2019年9月21日作成