二十四節気の小雪に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

来年の草焼きは1月15日(水)と日時は決定

2019年11月22日(金)

11月22日の小雪は終日冷たい雨が降り続き最高気温も8℃までしか上がらず真冬並みの寒ささだった。
バス停から自生地を俯瞰
自生地には前日の午後に行って来た。桜草公園をはじめ河川敷の3公園、そして自生地もまだ立ち入り禁止。復旧の手もつけられていない。
泥土が残るB区前
左はバス停付近から俯瞰した自生地。傾き始めた陽にオギの穂が光る。手前は横堤に繁茂するススキの穂波。
上はB区前にしつこく 残る粘土質の泥土

来年の草焼きは1月15日(水)に日時が決定。でもこの頃までに公園の施設は復旧するか未定で、公開されない可能性も高いよう だ。

24日(日)には第4回の桜エコ・フェスタ2019が桜環境センターで開かれた。午前中は生憎の雨だったが、午後からは天候も回復して多く の観客で賑わった。
展示1
エコフェスタ
来年には天然記念物指定100周年を迎える田島ヶ原サクラソウ自生地の最大の功労者土合保勝会の深井貞亮氏の紹介や、調整池の真ん中 の桜草公園は池ではなく湖と化して11メートルの湖底に沈んだ様子そして広くさいたま市の荒川左岸の様子や特徴などのパネル展示を行った。文教委員の久保 美樹市議会議員がお忙しい中、激励に見えてくれて大感謝だった。

今回の台風19号では油面川の氾濫で桜田、新開地区が水害を受けた。その上荒川が氾濫危険水位に達して西区、桜区、南区に緊急避難指 示も発令された。
19号と荒川

さいたま市の荒川左岸はいわゆる河川敷が広く流路からは平均1.5キロ離れている。そしてこの高水敷には11の横堤があって流れの勢いを 弱める機能も持つ。これらは下流の洪水を防ぐための遊水池(調整池)機能で、今回も東京都北区では氾濫危険水まで上がる事も無かったという。

これからはこのような観測史上稀なと言われる事態が比較的多くなる。
いたずらに楽観視するのではなく、さいたま市は日常的に河川事務所と連絡を取り合い現状を把握しておく事が肝要だ。 万が一荒川が氾濫したら命にかかわる。いたずらに恐怖心をあおる事は厳に慎まねばならないし、真の緊急事態は正確に伝えられる体制作りが最低限必要だ。

小雪(しょうせつ):大雪の前日までの14日間の小雪の大半にあたる11月28日から12月13日までは日の入りが16時28分(東京)で一年で最も 早時期という。9〜11月の平均気温は過去最高で、東日本では1.7℃も高かったようだ。 2019年12月5日作成