二十四節気の冬至に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
冬至の自生地で久し振りに小鳥と出会えました
2019年12月22日(日)
令和元年の冬至の朝は厚い雲が垂れ込め7時になっても夜明け前の薄暗さだった。
いつものように桜草公園の正門の横から入ると前方左下の駐車場はチガヤの紅葉に覆われていた。
観察路では柵の根元から小鳥が飛び立ってクヌギのてっぺんまで飛んで行った。肉眼では確かめられなかったがツグミだった。
台風19号の冠水以後は不思議と小鳥と出会う事も、鳥の鳴き声すらあまり聞いた記憶が無かった。生き物の気配を感じられなかったと言っていいよ
うな感じだった。
カヤの刈り倒しがされていたが、これで小鳥たちの餌が出てきたのだろうか。
南観察路でもアオジが枯れ葉の上をアチコチ飛び回っていた。採餌をしていたのか大きくは飛ばずちょこちょここまめに動き回ってい
た。
かなり遠くからズームを効かせながら次第に近づいて行った。
アオジはスズメ目ホオジロ科に分類される。植物の種子や昆虫類を食べ、地上で採食する。上嘴は暗褐色、下嘴は淡褐色でオスは目先や喉が黒
い。メスの成鳥は緑褐色の羽毛で覆われ、メスは黄色い眉斑が明瞭。
最終的に刈り倒したカヤに飛び移ってくれたのはメスのアオジだった。
ほとんどの個体が出水で倒されてしまったアキノノゲシだが、一株だけ残って痩果と冠毛を付けていた。
中央と北の観察路が交わる自生地の真ん中辺りは2本のクヌギの枯れ葉がいっぱいに敷き詰めている。今年もここは変わらない風景だ。
D区の角のセンニンソウの大きな塊は出水ですっかり小さくなって痩果はほとんど見られない。いつもなら種髪が面白い形を作って白
い小山を作るのに今年はそれが見られない。でも右の写真の右端の緑色は復活したセンニンソウの証だ。
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氾濫水にどっぷり浸かったナンバンギセルの刮ハ |
氾濫水の中にあった事などほとんど感じらないトベラの刮ハ |
冬至(とうじ): ようやく氾濫水の後遺症が薄れつつあるサクラソウ自生地で小鳥たちに出会えました。冬至には柚湯に入ってカ
ボチャを食べる習慣があります。いずれも寒さに負けない対策のようです。 2019年12月30日作成