二十四節気の春分に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
強風にもめげず、ノウルシの独壇場でした
2020年3月20日(金)
空は晴れ渡っていたが、突風に押されてバランスを崩しそうになるほどの強風が吹き荒れた。定点観察地点からは富士山
がクッキリ見えた。
桜草公園は相変わらず車乗り入れ禁止のままで、春分の日の祝日なのにたまに散歩の人が見られるだけで閑散としていた。
自生地ではノウルシが全域で黄色い花を咲かせて強風もどこ吹く風、我が世の春を謳歌していた。今一番花をつけて
いるアマナは強風に閉じたままで、ヒロハアマナは終わっていた。
B区の駐車場側からは給水装置のホースが見られた。設置した事は聞いていたが、オギなどに遮られて実際に見るのは初
めてだった。何の変哲もないホースで所々に穴が開いてそこから散水するのだろうが、現在は水道も止まっている。
近くにはカントウタンポポ、シロバナタンポポが咲いていたがシロバナタンポポは終わりに近いようだった。
今シーズンはヒキノカサガ早くから多く見られた。
ジロボウエンゴサクも株は小さいもののアチコチデ面白い小さな花が見られる。ヒロハハナヤスリも固まって見られる
が、とにかく他の植物が育たない内に胞子を飛ばして次世代に引き継がなければならないので大変だ。
ほかの植物の生育といえば一番最初に芽を出した中央観察路沿いのB区のサクラソウは周囲のアマナなどの生育競争に負
け気味でこのところ精彩がない。
16日に開花が見られたという石碑近くのサクラソウは花が3輪になっていた。
春分(しゅんぶん): いつもならお彼岸のお墓参りに行くはずだが、27日に行くことにして自生地だけの観察にとどめた。
今年の東京のサクラの初咲きは14日の雪の日だった。 2020年4月18日作成