二十四節気の夏至に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
サクラソウ自生地は夏の装いです
2020年6月21日(日)
6月11日の梅雨入り後は気温の上下が大きくて戸惑う事が多いが、夏至の朝は前日とは違ってひんやりした空気に包まれ
ていた。
関東甲信の6月11日の梅雨入りは平年より3日、昨年より4日遅かったという。梅雨明けは8月1日と超遅く今年は長い梅雨
だった。
自生地はオカトラノオ属の白い花穂が全域で見られる。殆どが雑種のイヌヌマトラノのような感じだが、今年はノジトラ
ノオもどきの形のいい花穂も多く見られる。
サクラソウ自生地では石碑がすっぽり隠されてしまい、夏の装いだ。観察路は狭目に整備しているようで犬の散歩などが
入り難くていい。
ノカラマツの雄しべだけの花、そして招かれざる客のヤブジラミも全域で見られる。
ノカンゾウやトモエソウが花をつけ、シオデの円い花やクサフジも見られる。ハンゲショウも葉を白くし始めた。
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キンポウゲ科のノカラマツは雄しべと雌しべだけの花 |
トモエソウはビヨウヤナギなどと同じオトギリソウ属 |
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全域で見られるヤブジラミ |
シオデの雄花 |
サクラソウ自生地天然記念物指定100周年の展示「学と貞亮-自生地を遺した二人」が市立浦和博物館で6月30日まで開催
中。是非行ってみよう。
100周年記念誌の「さらなる100年に向かって」は現在初稿の段階。記念日の7月17日発行を目指して奮闘中。
夏至(げし):夏至の七十二候の初候、第二十八候は乃東枯る。乃東とは冬至に芽を出し夏至に枯れるという夏枯草の古名
という。夏枯草はシソ科のウツボグサの漢方名。ウツボグサは花の後褐色に刈れたようになる事からこの名がある。 2020年8月28日作成