二十四節気の小暑に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
ハンゲショウが葉を白く化粧していました
2020年7月7日(火)
2020年7月7日はテレビは九州、特に熊本の記録的豪雨の報道で明け暮れている。死者が50人を超しコロナは吹っ飛んで
いる感じだ。
自生地は西の方は明るい空が見えるのに時折止みはするが雨粒が断続的に落ちてくる。湿度も高く七夕の爽やかさには程
遠い天候だった。
前日までの雨で自生地は当然冠水していると思ったが、一部ぬかっていただけだった。観察路は自然のままで一部では
先が見えなかった。公園は車が進入禁止なので自然の雰囲気があり、今回もキジに出会えた。
主役はやはりハンゲショウで北観察路の一角で、多くの株が葉を白くしていた。反対側の公園近くにはオカトラノオ属の
小さな白い花穂が多く見られたが終わりに近く雑草然とした感じだった。
自生地のノカンゾウは紅色が強くベニカンゾウと呼んだ方がいいのかもしれない。
今日は鴨川側にクリーム色のノカンゾウを見つけてレンズを向けたらすぐ下にベニカンゾウの花もあって対比できて、
ラッキーだった。
ハンゲショウは半化粧または半夏生。夏至から11目を半夏と呼びそのころに葉を白くする事から。半夏はカラスビシャク
の漢名、生薬名でもある
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トモエソウの刮ハは褐色になり初冬まで残る |
ダイコンソウの集合果は約1.5pの球形 |
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イチモンジセセリが忙しく飛び回っていた |
シオヤアブはこの後連結でも見られた |
ヤマノイモやバアソブの蔓や葉そして蕾も見られたが花はまだだった。小さなクマツヅラ、ヤブジラミの花、ダイコン
ソウなどが見られた。オオダイコンソウは集合果が楕円形なので区別できる。
イチモンジセセリがせわしなく迎えてくれ、ツユムシ、オオハナアブ、キゴシハナアブ、シオヤアブはオスとメスが別々
にいたと思ったら、連結していた。ハグロトンボもいた。オニユリの蕾が目立って目につき、シオデの丸い果実も見られた。
右の虫はヤブキリなのかツユムシなのかとにかくキリギリス科は難しい。それでなくとも虫はあまり得意でないのに図鑑
を見てもさっぱりわからない。
最後の手段で子供用の学習図鑑を見るとキリギリス科は日本に約50種いるとある。触角は長く、体は縦に平たく、目は小
さいとあった。
ヤブキリは羽は緑色とあり、産卵管が長く突き出ている。ツユムシは背中に褐色の筋とあるが産卵管が非常に短いという。
「さらなる100年に向かって」の初校中だ。10年以上書き溜めたものをどう短くするか試行錯誤を繰り返して作ったはず
なのに活字になったのを見るとすべてが不満足で、校正に戸惑っている。
小暑(しょうしょ):七夕のレポートを8月の終わりに書いているのだから季節感はゼロだ。とにかく早く追いつこう。うだ
るような暑さの8月末だ。 2020年8月29日作成