二十四節気の大暑に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
本来ならオリンピックの開会日だった大暑の今日
2020年7月22日(水)
コロナ騒ぎが無ければオリンピックの開会日だった今日は湿度が高いむし暑い日だったが、
午前中は薄日が射す時間もあった。
この時期はやはりオニユリが華やかだ。シロバナサクラタデが多く見られるようなり、ヌマトラノオも見られた。南観
察路ではアゼオトギリとオトギリソウそしてミズタマソウが伸び出していた。
オニユリは人里近くにしばしば野生化している多年草。互生する葉には柄が無く基部に黒紫色の珠芽ができる。ほとんど
が3倍体で結実しないが対馬から朝鮮南部にかけて2倍体が発見され、この辺りが原産地と考えられている(野に咲く花)。
ミズタマソウにツバメシジミが来ていた。表はほぼ黒で白い裏には後翅外縁に橙斑列。食草はマメ科植物。
いつものように観察路の中央辺りにヌマトラノが花をつけていた。他のオカトラノオ属とは少し花期が遅いのが特徴だ。
今の時期、河川敷には多く見られる。
シソ科のニガクサは相変わらず面白い唇形花を付けている。上唇は小さくて深く2裂する。下唇は3裂し中央が異常に大
きい。
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甲羅干しを楽しんでいるかのようなトカゲ |
ユウガギクにはハナグモが待ち伏せです |
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ジャコウアゲハの卵はすぐに幼虫になります |
ウマノスズクサの独特の形の花は久し振りです |
駐車場もようやく解放されて車が何台か入っていたがコロナ騒ぎはまだ当分収まりそうもない。
昨日21日は土用の丑の日だったが新月だったようだ。
上はオトギリソウ。右はアゼオトギリ
ウナギの産卵は遠く離れた南洋の海で、何故か新月とその前後だけに限られるという。来年の土用のうなぎの値段は
産卵の多寡に左右されるというから何となく巡り合わせの妙を感じる。
大暑(たいしょ):節気のカレンダーを見ると最も激しい暑さが続くとあるが、今年はまだ梅雨の真っただ中で変わり
易い天気に悩まされていた。雨の文字のない日は無く、この日は雹も降った。 2020年8月30日作成