二十四節気の処暑に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

キクイモの大輪の花が鮮やかです

2020年8月23日(日)

2020年8月23日の処暑の朝は一面の雲に覆われた空が広がっていた。
自生地到着6時30分。日曜日で駐車場には2〜3台の車が入っていた。
キクイモ
鴨川側ではキクイモが多くの大輪の花を咲かせていた。今の季節、鴨川側にはキクイモが見られるが これだけ多くの花が見られたのは初めてだ。キクイモの生り年のようだ。
空に向かって突き出しているヨシ
B区の公園側から自生地を見るとヨシがニョキニョキとバラバラ突出していた。ヨシが見られるのは嬉しい があまりに少なすぎる。
昨夜の雨でオギやノカラマツなどと一緒に倒伏して、まだ雨滴で頭を垂れているだけならいいが、これでは少なすぎる。
センニンソウ
コバギボウシ
コバギボウシは全域で点々とみられる。
センニンソウは観察路が自然のままなので公園側の植栽樹を伐採した後に伸び出してきた小木や鴨川側の木に絡んで 大きな白い塊を見せている。つる性小木の面目躍如だ。

コミスジはE区の鴨川べりで多く見られるが、イボタノキに来るのだろうか
クヌギの樹液にはスズメバチやカナブンに混じってアカボシゴマダラの姿も見られる。
コミスジ アカボシゴマダラ
コミスジ アカボシゴマダラ
ガガイモ
自生地では久し振りにガガイモの花が見られた。D区の北観察路側は初めてだ。
ガガイモはAPG分類体系でキョウチクトウ科のつる性多年草とされた。
そして学名も牧野などでMetaplexis japonicaとされていたが、Khanum et al.(2016)で Metaplexis属などはイケマ属(Cynanchum)に統合するのが妥当とする学説が出され、ガガイモに関しては同論文 で提案されたCynanchum rostellatumとう新学名がキュー植物園からも認められている(ウィキペディア)。
APG分類体系には慣れてきたが、学名まで変わるのは大変だ。

処暑(しょしょ):いくらか暑さが和らぐどころではない連日のも猛暑だ。その上海水温が2℃くらい高い 影響で台風が強大化して、南九州など10号の襲来に備えての避難準備がかまびすしい。 2020年9月5日作成