二十四節気の霜降に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

野菊咲く田島ケ原サクラソウ自生地

2020年10月23日(金)

22日に荒川上流河川事務所西浦和出張所をお尋ねした。
「さらなる100年に向かって」をお届けしながら、外来種の防御、訪花昆虫を増やすには河川事務所の協力が不可欠なのをお話し、除草の 日時や方法について相談させて頂きたい旨をお願いした。
翌23日が霜降なのでその脚で自生地の観察に行った。ユウガギクは思ったほどではなかったが全域で見られ、2〜3カ所でホシホウジャクの 吸蜜現場に遭遇した。
ホシホウジャク
ホシホウジャク
ホシホウジャク(星蜂雀)はスズメガ科の蛾の一種で昼行性。ハチに擬態しているとされる。
全体にこげ茶色だが後翅のみが黄褐色。初夏から晩秋まで発生を繰りし市街地でも普通に見られる。ホバリングしながら花から花へ吸蜜 して回る。
「さらなる100年に向かって」をめくっていたらクロバネツリアブの写真が出てきた。色は黒だが腹部に白帯があり、ホシホウジャクに似 ているので大きさの違いを知ろうと思ったが、かたやチョウ目でハエ目のクロバネツリアブとは開張と体長の大きさの基準の違いがありダメだった。

ユウガギクの花にも色々あって面白い。左は花弁が細く、紫ががった花で他では見られなかった。真中の健康的な花弁の花は多く見られた。 花の左には半球形に痩果を付けた頭果が見られる。
ツルフジバカマ
ノコンギク
ノコンギク
上は一般的なユウガギク(柚香菊)の花たち。上の方の葉は小さく、枝は横に広がる。
第2次指定地ではノコンギクが花をつけていたが、まだ早い感じで例年の華やかさはまだない。
ノコンギク ノコンギク
野性味豊かなノコンギクの花たち 草丈が小さく落ち着いた感じのノコンギク
キンミズヒキ
アキノウナギツカミ
曇天の15時過ぎだったがツユクサやアキノノゲシの花はまったく見られなかった。
カナムグラの雄花は殆ど花粉を飛ばし終わっていたが、アキノウナギツカミと共にまだ多く見られた。シロバナサクラタデは相変わらず 多く、サクラタデやミゾソバも見られた。今年は観察路の柵に絡むセンニンソウの痩果は見られず、鴨川側の木に絡みついているものしか見られなかった。

霜降(そうこう):昨年は台風19号の後遺症で26日になっても公園は車両進入禁止だった。自生地は半分水没していて鴨川側まで行くのが大変 だった。今年はコロナ騒ぎでしばらく進入禁止が続いていたがようやく駐車場に車が入っていた。 2020年11月1日作成