二十四節気の冬至に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

サクラソウ自生地は一面の枯れ野原です

2020年12月21日(月)

桜環境センター煙突の煙
朝から一面の青空が広がり風もほとんど無い2020年12月21日の冬至だった。秋ヶ瀬遊歩道から遠望した桜環境センターの煙突の煙もほぼ 真っ直ぐに上っていた。
サクラソウ自生地
サクラソウ自生地はカヤの刈り倒しが終わり障害物の何も無い広い枯れ野に変わっていた。高く伸びているのは所々に刈り残されたヨシ とアキノノゲシだけの生き物の気配がない枯れ野原だった。
自生地
A区の北の端からサクラソウ自生地全体が見通せました
アカメヤナギ
アキノノゲシ
アキノノゲシは約7oの白い冠毛と痩果を飛ばし終えた総苞片とが残って花のようにも見える。
左のアカメヤナギは平野部を流れる大きな川のほとりに普通に見られるという。樹形が枝張りが大きく樹冠が平たい円形になるのが特徴。 日本のヤナギ属の中では最も花期が遅い。葉が展開した後に開花する。雌雄異株で自生地の木は雌株。縁に鋸歯がある大きな宿存性の円形の托葉も特徴。

桜図書館15周年記念市民講座「田島ケ原サクラソウ自生地天然記念物指定100年」青木義脩講師は新型コロナウイルスの関係で密を避け、プラザウエスト1階の アトリウムで10時から開催された。27名の参加者は講師の青木義脩さんの幅広い知識に聞き入って充実した1時間半だった。
特別天然記念物のサクラソウ自生地については単にサクラソウがきれいだとか可愛いだけでなく独特の授粉形態を持つこと、形や色にも 変異の多い事が植物の研究対象として適していた事が大きな要因だった事を話されて説得力のある講演だったのはさすがと思わせた。
広いホールの内側の受付 密を避けて感覚を広げた傍聴席
会場がエントランスホールだったので心配だったが・・ コロナの密を避けるため参加者の席は間隔を広げてあった
今日から一階の展示室で過去のサクラソウ写真展の優秀作品の展示が始まった。
写真展

サクラソウ自生地100周年を記念した今年最後のイベントで桜区役所コミュニティ課の主催で今日から一週間との事。さすが各年の優秀作 品だけに見応えがあるので是非ご覧になったらいい。

冬至(とうじ):今年は暖かい日が続きこの日も冬至の寒さではなかった。今日の講演も図書館側はコロナの密を避けなければならないので やむを得なない会場設定だったのだろうが天が味方してくれた。 2020年12月30日作成