二十四節気の穀雨に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
チョウジソウが満開でアマドコロ、トダスゲも
2021年4月20日(火)
最高気温が25℃と夏並みになった2021年4月20日の穀雨。俯瞰した自生地は赤茶色の部分が次第にハッキリしてきた。群生したスイバが大
きくなり穂の色が強くなった。全ての生長が早い今年の象徴のようだ。
チョウジソウが全域で花を咲かせている。
ハナバチがきて花から花へと忙しく飛び回っている。
飛び回っているのはどうやらヒゲナガハナバチの一種のようだ。
ほとんどのチョウジソウが花をいっぱいに咲かせているのも珍しい。これも暖かさの証拠だろう。
アマドコロも小さな花の先端の緑色の部分を開き、去年から急速に増えたトダスゲはもう果胞を膨らませ始めている。カントウタンポポ
は白い冠毛を風に揺らしている。
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果胞が膨らみ始めて別名のアワスゲに近いトダスゲ |
キジカクシ科のアマドコロの花たちく |
サクラソウはノカラマツなどにも隠され始めているが観察路近くの花は多くの刮ハをつけているのが見られる。訪花昆虫による授粉であっ
て欲しい。
18日で今期のサクラソウ自生地を守る会の現地活動が終了したのでテントも花の名札も昨日撤収したようだった。田島交差点とさくら草橋
の案内表示も外してきた。今年から西浦和駅前にサクラソウ自生地の案内看板を出したので来年はどうするか考えよう。
いずれにせよ田島交差点には何らかの表示は必要と思うが、以前のように西浦和駅とコミュニティ課の出張所ににアクセスマップを置いて
もらうのも一方法と思う。
色々検討してみよう。
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陣地をかなり増やしたレンリソウ |
今年は結構見られるアリアケスミレ |
レンリソウも見られるようになり今年はずいぶんと生育地を広げ、花も多く見られる。
スイバは赤茶の穂を多く立てているが、今年はヨシも多く伸び出している。こんなにニョキニョキと伸び出している風景は初めてのような
気がする。荒木先生が今年は春先に雨が多かったとおっしゃっているがそんな関係もあるのだろうか。
タンポポにこの虫が来ているのを何回か見かけたがヤブキリの幼虫と思う。
穀雨(こくう):川辺のアシが芽吹き、霜が降りる事が無くなって稲が元気に育ち始め、ボタンの花が咲き、時に夏の気配を感じさせる頃。
立春から数えて八十八夜が穀雨の終わり。 2021年4月27日作成