二十四節気の小満に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
ようやくレンリソウの豆果が見られました
2021年5月21日(金)
2021年5月21日の小満は九州から東海地方は荒れ模様の天候で関東も風が強い不安定な天候だった。自生地に着いた時は太陽が出ていたが
大粒の雨がパラパラ落ちてきてまさに狐の嫁入りだった。
ハナムグラの白い花が所々で見られるようになり、シオデが面白い蔓先をアチコチで伸ばして、オカトラノオ属の穂やバアソブの蔓先も見
られる。
ハナムグラはアカネ科の本州の北中部の低地の湿った原野だけに分布する多年生草本(新牧野日本植物図鑑)絶滅危惧U類(VU)
シオデの漢字表記(牛尾菜)は若い茎の先に巻きひげが集ま った様子を牛の尾に例えたものという(日本野生植物館)
レンリソウの豆果を今日こそは見つけようと張り切ってみたが、やはりダメだった。台風19号の冠水後急激に増えたので、それが影響して
いるのかもしれない。と書いて神田昭延さんにもメールしておいた。
上下のレンリソウ豆果とも5月23日神田昭延さん撮影
そうしたら早速彼から返信が来た。
23日、レンリソウの豆果にやっと出会えました。
通路中程の白い看板の左手、少し離れた柵沿いのレンリソウとハナムグラの花が咲いている辺りに5個ほど見る事ができました。熟すとこ
ろまで行くのかどうか?
奥には見つけられませんでした。
執念の賜物ですね。神田昭延さん有難うございました。
鴨川べりではマユミが果実の時期に移り、サイカチは花盛りで多くのハチや甲虫を集めていた。イボタの花も見られた。
サイカチは長くて大きい豆果をどのくらいつけるか楽しみだ。ここのはまだ2〜3個しか見ないが、多くなる木では本当に見事に吊り下が
っている。
マユミはまだ花弁が残っている真ん中に実が付いていたが、今年は多く実りそうだ。
繁殖力の強いナヨクサフジが自生地の北側のさいたま東村山線と接した横堤に4〜5株進出してきた。
ヨーロッパから西アジア原産のマメ科植物のナヨクサフジは緑肥用や雑草抑制(他感作用)のため1943年に導入された。
ナヨクサフジは植物生長阻害物質を葉や茎から放出し、特にレタスの下胚軸の伸長を阻害する事が知られている。
そして強い繁殖力を持ち、日本の生態系に悪影響を及ぼしかねない為「産業管理外来種」に指定されている。
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荒川左岸堤防のナヨクサフジ2019年4月28日撮影 |
刈り取った横堤に進出していたナヨクサフジ |
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意欲的だが、カリスマ性が無い単なる有能な秘書タイプでは、オリンピックも明るいスポーツの祭典にはなりそうもない。 2021年6月13日作成