二十四節気の大暑に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
オギは高温障害なのでしょうか?
2021年7月22日(木)
コロナの流行が第5波の入口に差し掛かったような2021年7月22日の大暑だが、オリンピックは明23日に開会式のようだ。
7月16日に関東甲信と東北が梅雨明けしたと報じられて以来、連日の晴天で猛暑続きだ。
10時半頃の自生地は明るく若草色に変色した部分が多く見られた。A区の通路沿いのオギも変色していたが、まさか若葉が芽生えているわ
けでもあるまいとよく観察せずに通り過ぎた。
中央観察路の入口でショウリョウバッタが出迎えてくれた。ユウガギクの花が多く見られるようになったが、写真のように水分が不足し
たような花も見られた。
間近かでオギを見ると若草色に見えたのは水分が不足して枯れ始めた葉の様子だった。強烈な日照と水不足で同じイネ科のイネの高温障害
に似た現象のようだ。
でも今まで見たことが無い光景で、これも温暖化の表れなのかと思うと不安だし、暑さに弱いサクラソウの根も心配だ。
オニユリは全域で鮮やかな大きな花を咲かせていた。南観察路の中央付近では数ヵ所でオニユリが群生し、ツユクサも見られママコノシ
リヌグイ、シロバナサクラタデも花を咲かせていた。アゼオトギリとオトギリソウの花も見られた。
現在自生地にはオトギリソウ属の植物はオトギリソウ、アゼオトギリそしてトモエソウの3種が自生している。
オトギリソウの名の由来は平安時代の伝説にもとづくが、希少種ランクにはオトギリソウは登場しない。
アゼオトギリは全国カテゴリーの絶滅危惧TB類(EN)。トモエソウは埼玉カテゴリーの絶滅危惧U類(VU)にノミネートされている。コオトギリ、
ミズオトギリも絶滅危惧種なのに何故かオトギリソウだけは蚊帳の外だ。
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キキョウ科ツルニンジン属のバアソブの花 |
クヌギの樹液によく集まるアカボシゴマダラ |
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赤みの強いベニカンゾウに近いノカンゾウ |
シロバナサクラタデは埼玉カテゴリーで準絶滅危惧(NT) |
23日に開会式が行われ、いよいよオリンピック2020が開催された。開会式はだいぶ簡素化されたようで、華美に流されてきた最
近の傾向にstopをかける契機になっただろうか。
とにかくコロナの蔓延している最中のオリンピックだ。医療体制に支障をきたさないよう終了できる事を願うより他ない。
台風8号が27日辺りに関東か東北に上陸しそうだ。コロナ禍の中で強行しているオリンピックだ。災い転じて福となすくらいの気概とツキ
が菅首相に欲しい。
菅首相よいたずらに政権維持に汲々とせず、名を大切せよ。
畏敬される日本国の宰相たれ!!
大暑(たいしょ):16日の梅雨明け後はそれまでのゲリラ豪雨と打って変わって連日の夏空、コロナにかてて加えて熱中症の危機到来だ。
オリンピックでは金メダルラッシュのようだがとにかくコロナの鎮静化が望まれる。 2021年7月26日作成