二十四節気の秋分に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

ヒガンバナは早や末枯(すが)れていました

2021年9月23日(木)

2021年9月23日の秋分の日は青空が広がり、陽射しは連日の真夏の暑さだった。
10時30分の桜草公園の駐車場は意外に空いていた。コロナが一時の勢いが無くなったシルバーウィーク後半の初日とあっ て、出かけた人も多かったのだろうか。
ヤブツルアズキ
入ってすぐ大きなお腹のハラビロカマキリが居たので色々な虫との出会いを期待したがあまりなかったのは残念だった。 中央付近にはクヌギの大きなドングリが多く落ちていた。
ヤブツルアズキ
ヤブツルアズキは何処の草地にも見られるつる性の一年草。花の中央の竜骨弁がらせん状に捩じれその中に10本の雄しべと雌しべも入る。正面 から見ると竜骨弁や翼弁が左側に寄る左右非相称の花だ。
花は花径約1.5pと大きくないが、葉は3小葉で小葉は長さ3〜10p、幅2〜8pと大きな卵形で、豆果も長さ4〜9pと 長い線形だ。
ツユクサのブルーも全域で見られた。アキノノゲシがB区を支配し、ユウガギク、ツルフジバカマ、センニンソウ、そし てキンミズヒキ、シロバナサクラタデの花が多く見られた。フジバカマは健在だったがヒガンバナは早や終わりだった。
ツユクサ
アキノノゲシ
アキノノゲシは花径約2pの頭花を多数円錐状に付ける。頭花は普通淡白色で昼に開き夕方には萎む
ユウガギク
ツユクサの花には色々な特徴がある。まず朝開いて昼には萎む半日花。花弁の青い2枚は大きく目立つが1枚は白くて小さ い。3枚の萼は透明で目立たない。蜜を分泌しない。雄しべは長い2本のみが花粉を持ち、短い3本と中くらいの1本の黄色く目立つ葯は花粉がな い仮雄しべ。雄花と両性花があり咲く花の4分の1は雄花で、同じ包葉から花が縦に2個出ていたら上は雌しべがない雄花等々。
花が萎むとき自家受粉もするが、横に這う茎の節々から根を出し伸びる驚異的な繁殖力がある。
露草を抜き捨て置けばそこに咲く 坂本孝子

ゲンノショウコは数は多くないが自生地のアチコチに見られるようになった。派手さは無いが名の通り民間薬として親し まれてきた親しみを感じる草で花だけでなく果実にも楽しさを感じる。
ツルフジバカマは少なくなったのかと思ったらE区の奥の方に群生していた。外来種のナヨクサフジなどと違って旗弁の 舷部と爪部(筒状部)は同じ長さ。
ゲンノショウコ ツルフジバカマ
フウロソウ科の多年草のゲンノショウコ ソラマメ属の多年草のツルフジバカマ
E区の奥の公園との間のクヌギに残り少ない樹液を求めてスズメバチが2匹来ていた。
スズメバチは秋に被害が多いが、誤って巣に近づきすぎなければ攻撃してくる事は無いようだ。
スズメバチ スズメバチ
クヌギに来ていたスズメバチ モンスズメバチでしょうか

秋分(しゅうぶん):10月1日に緊急事態宣言などがすべて解除されて取り敢えず普段の生活に戻れたようだ。27日には荒川 河川敷でマスクを外していたが、大失敗、花粉症にかかってしまった 2021年10月6日作成