二十四節気の立冬に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

穏やかに晴れてチョウたちが舞う立冬の自生地

2021年11月7日(日)

2021年11月7日の立冬は穏やかに晴れて秋日和の好天の日曜日だった。
久し振りの補完地はヨシが一面に生い茂り倒伏している所もあったが自然そのものだった。
補完地
湿地性が強い補完地はヨシが多く生育しているが柵近くに一か所ユウガギクが固まって花を咲かせていてヒメアカタテハが 吸蜜に来ていた。
ユウガギクのかたまり

サクラソウ自生地ではいつもとは逆コースで公園側から入ると北観察路にはウラナミシジミが乱舞していた。小さなチョウ であまり止まらず飛び回っていた。時に絡み合っては素早く離れたりを繰り返していた。
南方系のチョウのようだが秋に見られる事が多いといい、この日は全域で見られた。。
ウラナミシジミ
ウラナミシジミ(裏波小灰蝶)日本では秋に各地で見られる蝶で、成虫の前翅長は15〜20o。
ウラナミシジミ♀
ウラナミシジミ♂
翅の裏にはオスメスとも薄い褐色と白色の細かい波模様があるのが名の由来。
♀は広く暗褐色で前翅中央部は青紫色(右上)。♂は外縁のみ細い暗色で表面は弱い光沢のある薄青色(右)。
ヤマトシジミなどにも似るが裏面の波模様などで区別は容易。
エンドウ、ダイズ、インゲンなどマメ科の栽培種を好むようだがクズ、ハギ類など野生種にも多く訪れる。
この日はやはり秋に多いヒメアカタテハやキタテハ、キタキチョウ、モンキチョウなどが見られ、赤トンボもきて穏やかな 日和を楽しんでいた。鴨川には冬鳥のホシハジロやキンクロハジロが来ていた。
ヒメアカタテハ キタテハ
ヒメアカタテハの吸蜜の様子を正面からキャッチ キタテハの秋型はオスメスとも表面の赤みが強い
モンキチョウ キタキチョウ
♀の表面は一般的に白色というモンキチョウ 表裏とも黄色で裏には黒点のキタキチョウ

オギが銀色の穂を重たげに頭を垂れている姿が圧倒的に多く見られ、ヨシがアチコチで大きく伸び出して秋の陽を浴びて輝 いている。観察路にもオギが覆いかぶさって塞いでいる所もある。
ノコンギク
アキノノゲシは雨と強風にさらされたりで、いつもの年の冠毛がきれいな白色に輝く時を一気に通り過ぎて、黒褐色の図体 を晒している。かたやスズメウリは真珠のような透き通った小さな実を付け、ユウガギク、ノコンギクも果実が多くなったが花もまだ見られる。
スズメウリ

立冬(りっとう):2021年11月7日は従妹の息子が遅ればせながら結婚するとの事でお相手を紹介してくれた。2人とも35歳を ほんの少し過ぎており新鮮な喜びと共に落ち着いた雰囲気があり素晴らしかった。 2021年11月14日作成