二十四節気の大寒に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
皆さんの協力で生徒達は無事に草焼き見学ができました
2022年1月20日(木)
2022年1月20日の大寒のさいたま市は気温は7℃だったが北風が強くて体感温度は3℃と低く、まさに大寒の寒さだった。願わ
くば今日は雨で焼却灰が地中に染み込むのが理想だがそうは上手くばかりはいかないのが現実だ。
新型コロナウイルスは東京都が感染状況の警戒レベルを最も深刻なレベルに引き上げ、大阪は「まん延防止」適用を申請す
るとの報道があり最悪のまん延状況になってきた。
12日が前日の雨のために一週間延期になった昨19日の草焼きは乾燥し切っていた事もあり、風はほとんど無かったが燃え広
がるのが早く、9時にA区から点火して1時間30分もかからずに第1次指定地がほぼ終了した。
草焼きの日の朝の自生地は所々薄っすらと霜が降りていた。そして芝生公園近くの北観察路から遠望した桜環境センターの
焼却炉の煙は僅かながらたなびいていた。
観察路の柵の近くは2mくらい刈りこんで各区毎に燃やすよう準備されていて、立ち木を炎から守るために木の周囲も広く
刈り込んであった。
新開小学校の4年生は11時に桜草自生地に到着予定だった。
第一次指定地が早く終わり過ぎてチョット心配だったので業者さんにその旨伝えると二つ返事でそれなら第二次指定地は
11時から点火しましょうと気持ちよく応じてくれた。
幸いにもほとんど風も無く太陽のお蔭で比較的暖かかったので第二次指定地の火入れを待つギャラリーも新開小学校の到
着を快く待ってくれた。
10時53分に新開小学校の生徒さん達が見えた。学校はこういう時の時間が正確だ。
すぐに第2次指定地に案内した。
生徒たちを第2次指定地の荒川寄りの正面に陣取らせてすぐに点火した。
消防署の指導もあって柵の周囲は広く刈り取りし、通路を挟んでの見学場所だったが野火の勢いは強烈だ。大きく燃えると
かなり離れていても熱い。強烈な熱さにビックリした生徒たちは一斉に「熱い」を連発した。
サクラソウ自生地の草焼きは昭和30年度(1955年度)以来刈り払いと一定期間ごとに交互に行われてきた。植生への影響や
廃棄物処理法の問題等で中断されても復活してきた。
火入れは草地の自生地を林に遷移させない為の不可欠な行事なので困難を乗り越えて実施されてきた。阿蘇の野焼き、若草
山の山焼きと同様だ。
時期は当初2月だったが温暖化の影響などでサクラソウの芽生えが早くなってきたので現在は1月に実施している。
大寒(だいかん):二十四節気の第24、現在広まっている定気法では太陽黄経が300度の時で、暦ではそれが起こる日だが、
天文学ではその瞬間を言う。期間の意味もあり、1月20日から2月3日まで。 2022年1月31日作成