二十四節気の立春に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
見晴らしだけは抜群にいいサクラソウ自生地
2022年2月4日(金)
2022年2月4日の立春は夜には北京冬季オリンピックの開会式が行われた。20日までの17日間オミクロン株蔓延の真っただ
中での開催だ。
自生地は記録的な1月の降水量の少なさで、乾燥し切っていた。その上の寒さだが例年通りノウルシは芽を出していた。さ
すがにサクラソウの芽生えは見つからなかった。
記念碑を入れるとさくらそう水門を遠望する写真が多いがフト気づいて昭和水門を入れてみたらA区の向こう側にしっかりと見
通す事ができた。ノウルシの芽生えは普通赤色が多いが、中には緑色もある。ノウルシはこれから様々に変化して生長する。
代表的な冬鳥のツグミのツツーと飛び跳ねるように走っては立ち止まって胸をそらせる特徴的なポーズが見られた他はド
バトの群れとタヒバリが見られただけで鳥見の人の姿もほとんど見かけなかった。
ツグミは秋には群れをなして木の実を食べ、冬になると分散して平地に降りてくる。
タヒバリは本州以南の各地で見られる体長約16pのセキレイ科の冬鳥
1月19日に田島ヶ原サクラソウ自生地の草焼きを見学に来た新開小学校4年の生徒さん達の感想文集が送られてき
た。
A4用紙に花の縁取りをした共通の用紙に6行くらいの感想文が書いてある。それぞれが自由に感想を書いてあるので同じ
内容のものはほとんない。周囲の花も色鉛筆やクレヨンで色付けされ、色々な個性が感じられる。
中に一つだけ花をイラストのお人形に見立てて様々に目を書き入れたのもあった。名前を見ると男子生徒のようだが茶目
っ気のあるユニークな発想の持ち主なのだろう。
4年生57人の感想文をファイリングしてお送り頂いた増子先生、神原先生には感謝だ。
立春から一週間後の建国記念日の朝は淡雪が残ったが、すぐに晴天になりほとんど問題なかったが、14日の月曜日はまた
雪の予報だ。
このところサクラソウ自生地にはご無沙汰でうちやはし近辺の笹目川に凝っている。
主目的はカワセミの採餌風景の動画を撮りたいことだが、生き物たちの世界はその時々によって思いもしない展開になる
ので興味が尽きない。
6日にはカワウが2〜3羽来ていてそのおこぼれを目当てにダイサギも3〜4羽来て、いつものゴイサギ4羽やアオサギそして
コサギたちが大騒ぎ。時ならぬ水鳥たちの饗宴を見てこちらまで興奮した。
カワウの狩りも思ったほどの成功率ではなかったが、あれだけ荒らされたらボラの稚魚たちがいなくなってしまうと心配
したが相変わらず稚魚たちは群れていた。
12日には河原の清掃日だったようで朝は有志の方たちの河川敷のゴミ拾いが行われた。
いつも柳の木にいるゴイサギも流れの急なせせらぎにいるアオサギも一時避難してコサギもいつもより少なかった。その
間隙を狙ったのだろうか?
内谷橋際の放流施設の所にいたコサギがオオタカの幼鳥らしきに襲われた。
11時半ごろはいつものようにコサギがいたが下流でカワセミを観察して戻った12時頃には捕らえられ瀕死の状態だった。
ほとんど抵抗する力も無く、オオタカが引き上げようとすると最後の力を振り絞って一度だけ抵抗したが、それも無くな
ってしまった。
後はオオタカのなすままで引き上げられ次第に羽根をむしられ、肉を食べられ始めてしまった。
先客のギャラリーもなす術が無かったようだ。
オオタカの幼鳥は夏の終わりに巣立って翌年の春までは同じ羽の模様と言う。全体に褐色で下面は褐色ベースの色で黒
褐色の縦斑模様、上面から顔も褐色味が強く白黒の印象の成鳥とは模様が異なる。
先日の草焼きにも姿を見せなかった「サクラソウ情報」の青木実さん、元気なら立春の今日はサクラソウの芽生えを求め
て来る筈なのに今日も姿が無かった。昨年の7月末に「終活わが生涯を振り返る第599話」をアップした後は途絶えている。95歳まで乗用車を自
転車に替えてもサクラソウ自生地に来ていたのに・・・・チョット寂しい。
立春(りっしゅん):二十四節気の第1節、立夏、立秋、立冬の前日も節分と言うが立春の前日の節分だけが残っているようだ。
今年は日本海側、北国は雪が多くとても春どころでは無いようだが関東も雪になりそうだ。2022年2月13日作成