二十四節気の雨水に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
夕方からはサクラソウたちに恵みの雨です
2022年2月19日(土)
2022年2月19日の雨水は灰色の雲が空一面を覆っていた。空気は冷たかったが無風で寒さは感じなかった。日本海側と北海
道は相変わらず積雪が続いている。
さいたま市も15時頃からは雨の予報だったが、サクラソウ自生地は何となく白っぽい感じでまだ植物の気配は感じられなか
った。夕方から降り始めた雨はサクラソウたち自生地の植物にはまさに恵みの雨だった。
いつもノウルシやサクラソウの芽生えが早くから見られるB区にはアマナやノビルそしてサクラソウの芽生えが見られ
たが、ノウルシの生長はさほどでもなく、いつものように先が開いている早生の個体は無かった。
B区の駐車場側は例年通りアマナが多く見られ、他の地区でもノウルシの芽生えは例年通り圧倒的に多かったが、
寒さのせいだろうか一際大きな個体は見られなかった。
今まで公園管理棟近くの水道から簡易給水装置でホースを延ばしてB区に給水していた。
上はE区の囲いに飛んで来たメスのジョウビタキ。毎年この辺りを縄張りにしているので懐かしい気持ちだ。
今回それがA区迄延ばされているのを見て思わず「はるばるきぬる旅をしぞ思う」と口ずさんでしまった。聞けば
A区の給水装置の為の予算が増やされたようだ。少額とは言え、とにかくうれしい事だ。
北観察路から例年通りフキノトウの芽生えが多く見られた。中にはもう花をつけている雌株も見られた。
フキは雌雄異株で細い糸状の雌花は白っぽく、雄花の頭花は黄色味を帯びる。
マンスリーレポート27の2月分で錦乃原の発芽状況と田島ヶ原を比較してみようと田島ヶ原サクラソウ自生地にも
帰路寄ってみた。
状況はさして変わりなかったが、2019年につけてもらった歩行者用の道路標示が悲惨な状態になっていた。特にお
客様にとって必要なさくら草橋の表示が役に立たない有様だった。(下の写真参照・右の大きな写真の表示の部分のアップが左の写真)
設置してまだ3年しか経っていない。
そんなに人の行き来が激しい箇所でもないし、工事ミスではないかと思った。
翌28日に設置してくれた都市公園課を訪ねてみた。
当時お会いした主任さんがいらして話は早かった。
でも、意外な事に工事の責任を問えるのは設置後1ヵ年だけだという。
特に路面に書いたものではなく、貼っただけなので保証期間は短いようだった。
これからサクラソウの花の季節で一年の内で一番遠来のお客様が多いのに大きな車の迂回表示があって一番迷い易
い場所の表示がこうなってしまったのは皮肉以外の何物でもない。
取り敢えずは何とかならないかやってはみるがと好意的な応接だったが、実情は非常に難しそうだった。
雨水(うすい):二十四節気の第2節、雪が雨に変わる時期と言うが、今年は北海道や日本海側は記録的な豪雪で寒さ
も厳しいようだ。ようやく26、27日の土日から最高気温が上がってきた。2022年3月1日作成