二十四節気の春分に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
春の息吹が感じられるサクラソウ自生地
2022年3月21日(月)
2022年3月21日の春分は昼頃になって陽が射してようやく暖かくなった。
東京のソメイヨシノの開花は前日の20日だった。これは平年より4日早く、記録的な早さだった昨年より6日遅いという。
サクラソウ自生地は褐色の世界から春の息吹が感じられる一面の植物の園に変身した。
一面の黄緑色はサクラソウ自生地で早春に花に似た黄色い苞葉をつけるノウルシだ。これも100年の間にサクラソウとの地
下の根っこ争い、地上の大きさ争いで勝ってきた結果で何ともし難い。
3月25日より田島ヶ原サクラソウ自生地を守る会の現地活動が開始された。
特別天然紀念物指定70周年記念のパンフレットも出来上がったので大いに活用してコロナ禍で縮小せざるを得ない現地活動
を盛り上げていきたい。
今年の開設準備は昨年の4月から異動になってきた若手の菊地さんと松浦さんが一生懸命頑張ってくれたので大助かりだった。
多くの人がサクラソウが天然記念物なのだと思われていると思うが、実際はサクラソウ自生地の4.12haが地番で天然記念物
に指定されている。
1920年(大正9年)に天然紀念物の指定に尽力された三好学博士はサクラソウが生育する土地そのものを天然紀念物に指定し
て、サクラソウを中心とした草たち全部を保護の対象にすべきと考えられた。
この事もパンフレットに記載してある。それから表紙のQRコードは田島ケ原サクラソウ自生地を守る会のH.Pに、裏表紙の
QRを読めばサクラソウの花の時期の最新の情報を得られるようにしてある。
A区の今年の初咲きサクラソウの周囲には7〜8株のサクラソウが花を付けているが、すぐ横にはよく似た6裂片の花が見られ
た。
円い花序にきれいに花咲かせている株も見られ、第2次指定地ではまだほとんど花は見えないが大きな株がアチコチに群生
していてこれからが楽しみだ。
右の写真は遠くのやっと一輪花を開いているサクラソウの群落をズームを効かせて撮ってみたらツクシも群生していたの
でビックリ。
そして自生地の周囲にはレンギョウの黄色い花、ユキヤナギの白い花も多く見られる。
お客様の利便のために特別天然記念物指定70周年記念のパンフレットを最寄りの駅に置いてもらうよう西浦和駅を訪ねた。
応接してくれた若い駅員さんの話では西浦和と中浦和は武蔵浦和の支配下にあり、パンフレットを置くのも武蔵浦和の許可
が必要と言う。
4月1日に武蔵浦和に行き助役にその旨を話すと、取り敢えず駅長に報告して回答したいとの事だった。
翌日の電話はまさかの「否」。
パンフレット類は官公庁発行のものに限るという内規が有るという。助役も非常に恐縮して気の毒がっていた。
でも、民間になったJRが「官公庁のパンフだけに限る」などという内規があるのは実におかしな話だ。
春分(しゅんぶん):お昼頃から陽射しが戻って暖かくなったが、アマナはナカナカ開いてくれなかった。それに引き換えノ
ウルシの生長の早さにはビックリするばかりだ。このレポートは途中迄でできたと勘違いして穀雨を作って中途に気づいた。 2022年4月25日作成