二十四節気の小暑に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

シロネが増えているのにはビックリでした

2022年7月7日(木)

2022年7月7日の小暑は午後からは真っ青な青空が広がったが、その後は晴れていたと思っても急に降り出したり、 空模様が目まぐるしく変わる日が多く続いた。
ノカンゾウが花盛りで全域で見られ、ハンゲショウ、ヤマイモの花も一部で見られた。トモエソウ、オカトラノオ 属の小さな白い花穂もまだ残り、オニユリの蕾は花と見まごう見事さで、バアソブの蕾も多く見られた。
オオルリハムシの食草と知らされたシロネが増えている事に驚いた。
シロネ
バアソブは多くの蕾を付けていたが花はまだ一輪だけだった。
バアソブ
シロネはシソ科の多年草。地下茎が太く白くて食用になるのが名の由来。茎は4角で枝分かれしない。上部の各葉 腋に約5oの白色の花を密につける。
オオルリハムシは準絶滅危惧(NT)で神奈川県では仙石原が唯一の生息地とか、そして体長9〜14oの成虫は5月下旬 から7月にヨシ、ススキの葉上に多く見られるといい、自生地で探してみる価値は大ありだ。

ノカンゾウ
ハンゲショウ
ハンゲショウはA区とB区の間の観察路側に株があり、そこから殆ど動いていない。対してノカンゾウは元々多くの 所で1〜2輪づつ見られたが、今年はA区やE区の鴨川側に大きな群落が見らた。

毎年4月にサクラソウの株数調査が行われ、さいたま市のホームページに「サクラソウ生育状況調査」として公表 されている。
今年は昨年同様約61万株だった。取り敢えず減少傾向には歯止めがかかったようで一安心。「サクラソウ自生地の 二十四節気」の「現状と問題点」に詳細を載せているのでご参照下さい。
グラフ
サクラソウ株数調査一覧

6月27日に都市公園課から道路標示を作成してくれるとの連絡があった。今度はもっと長持ちする形で直接路面に書 いてくれるとの事で本当に感謝だ。桜草公園の次に小さくてもいいので(サクラソウ自生地)と入れて頂くとより親切とのお願いをした。

右腕が効かなくなって一ヶ月半になるが手首が未だに自由にならない。そしてまだ字が書けないのがなんとも情け ない。

小暑(しょうしょ):今年の小暑は真夏日が続いたり 大雨注意報が発令されたり忙し事この上ない。地球温暖化の影響 と分かりつつ、人類は相変わらず二酸化炭素を大量に排出し、無駄な戦闘を続けている。 2022年7月22日作成