二十四節気の白露に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

オギやヨシがサクラソウを猛暑から守っています

2022年9月8日(木)

2022年9月8日の白露は朝から雲が広がり今にも降りそうな空模様だった。
自生地ではオギやヨシがますます伸びだしてサクラソウの根を猛暑から守ってくれていた。
自生地
草花ではキンミズヒキ が全ての観察路付近で見られ、第2指定地ではオギが少ない事もあって金色の景色を展開していた。
キンミズヒキ
上の写真ではオギがかなり説明板にかかってしまっている。本来ならこうゆう事も予想して自生地の前方に設置する べきなのだろうが、これもお役所の縦割りの象徴で、自生地の掲示板は公園には建てられない。

キンミズヒキ+すずめうり
アキノノゲシ
アキノノゲシが中空で花開いて辺りを見回し、鴨川側でキクイモが大きく風に揺れていた。フジバカマが公園寄りで 増えて多くの蕾を付けていた。ツルボ、ヤブツルアズキ、センニンソウの白い群生も歓迎してくれた。
ツルマメの小さいが鮮やかな花も随所にあり、A区にはツユクサの群生が広がり、シロバナサクラタデの白い花穂が 全域で見られるようになった。
 
キジカクシ科のツルボ マメ科のヤブツルアズキ キク科のノハラアザミ
キジカクシ科のツルボ マメ科のヤブツルアズキキク科のノハラアザミ
堤防にはマルバルコウソウ、マメアサガオそしてヘクソカズラもあった。
前回第2次指定地で在来種のヌスビトハギが見られて嬉しかった。今回もと思い行ってみると柵の外にきれいな花を 咲かせていた。
嬉しかったが何となく違和感があって確かめると、何処にでもある1940年頃に大阪で見つかったという外来種のアレ チヌスビトハギだった。
現在は殆どがアレチヌスビトハギで在来種が見られる事は少ないので柵内のものは大切にしたい。
ヌスビトハギ アレチヌスビトハギ
節果が2個ついて大きくくびれるヌスビトハギ 花も大きく節果が多く付くアレチヌスビトハギ
センニンソウとミズタマソウ
今年はセンニンソウの白い塊がアチコチで多く見られた。左はたまたま ミズタマソウとコラボしていたので撮った がまるでガリバーだ。
ツルマメ

新開小学校のサクラソウは2学期が始まって元のサクラソウの位置に戻されていた。生徒さん達が登校するようにな ってPTAの方たちは文字通りの見守りに戻ったようだ。
新開小学校のサクラソウ
自動散水個所の後ろ側に設置されているヘチマ棚はまだ花をつけている。
新開小学校のヘチマ

白露(はくろ): 夜中に大気が冷え、草花などに朝露が宿り始める頃という。猛暑も少し和らぎ、朝夕は暑さを感じる 程度が低くなった気もするが、まだまだ暑さは厳しい。 2022年9月18日作成