二十四節気の寒露に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

レモンエゴマが全域で見られユウガギクは7分咲き

2022年10月8日(土)

2022年10月8日の寒露は前夜までの雨が止んで青空ものぞき穏やかな秋の日和だった。2日前辺りから急に気温が下が り12月並みの気温などとも言われた。
桜草公園の正門脇から入ると右手の除草が遅れている堤防は伸び放題のススキやコセンダングサと黄色く色づき始め たセイタカアワダチが繁茂していた。
レモンエゴマ
この日の主役はレモンエ ゴマだ。全域で見られるが、群生はB区沿いの植栽樹伐採地域だ。木を切ってからはそのままにしている。
レモンエゴマに虻
2015年にエゴマではないかとの疑問が出され、すぐ自然教育園に行って調べた。結果非常に紛らわしい両種だが取り 敢えず苞などの違いがあるとの結論だった。
2〜3年後にKさんからやはりエゴマだと思う。種子を採ったので栽培してみて欲しいとの話を受けたがそれきりになっ てしまった。
今回再度調べてみたが両種の判別は困難との論が主流のようだった。久し振りに自然教育園に行ってみたが、エゴマ もレモンエゴマも無くなっていた。小石川植物園も行ってみたが栽培されてなかった。

サクラタデミゾソバナンバンギセルが初めて見られ、ユウガ ギクが群生し始めて、第2次指定地のノコンギクが咲き始めた。ノハラアザミ、タイアザミはちょうど盛り、ヌスビトハギは節果を芸術的に 付けていた。
サクラタデ ミゾソバ クコ
サクラタデ ミゾソバ クコ
ユウガギク
今年はあまりナンバンギセルが見られない。今回ようやく探し当てた。
ナンバンギセル

野原薊にツマグロヒョウモン
ママコノシリヌグイにはハリカメムシが来ていた。このカメムシは撮る角度によって大きく変わるので過去にも大騒 ぎをした。
ママコノシリヌグイ
ノハラアザミやB区のタイアザミはちょうど花の盛りで、ツマグロヒョウモン、キタテハ、ウラナミシジミなどの蝶や ハナアブやハナバチが来て大賑わいだった。
オオハナアブ
イシミカワ
ヌスビトハギ
イシミカワは大きな丸い苞葉が特徴。円いのは多いが特に大きい。
オオハナアブがキンミズヒキに来ていた。体長約15ミリの丸っこい黒い体で腹部の太い赤みがかった黄色い帯が目立 つ。アブはハエに似た大きな目が特徴でオオハナアブの複眼は迷路のような模様があり、複眼の間には3つの赤い単眼がある。
第2次指定地にはヌスビトハギが特徴的な節果を付けていた。本当に抜き足差し足忍び足の盗人の足跡だ。外来種の アレチヌスビトハギは一つの豆果に多くの小節果を付ける。

寒露(かんろ): 寒露の前夜も雨で、2日前から急に気温が下がり、ハッキリしない雨空模様の日が続いた。 最高気 温は予報では28℃だったが、実際はもっと低かったようだがチョウやハチたちは忙しく飛び回っていた。 2022年11月1日作成