二十四節気の小雪に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
サクラソウ自生地は静寂が支配し、中は乾燥の世界でした
2022年11月22日(火)
2022年11月22日の小雪は朝から青空が広がり、暖かな日和だった。
サクラソウ自生地は遠目には
オギや
ヨシの穂が白さを増してきれいに輝いていた。
オギやヨシが生えていないような部分はツル草が繁茂して駆逐してしまったようです
中に入ってみると葉や稈は乾燥してカサカサになり、稈は細くなり始めていた。緑は所々に繁茂しているセンニンソウ
の群生が主で、ユウガギクも花は殆ど見られなくなり痩果ばかりになっていた。
上の写真は観察路の前方が塞がっているように見えるが、枯れ切ってそばに行くと難なく先に進める。右上はシオデ
の果実だが液果とは言えないホシブドウの様な有様だ。
アキノノゲシはB区の公園側に群生していたが、今年は何故か種子を飛ばす白い冠毛を付けた風景、飛ばし終わった
総苞片の花のように見える景色も殆ど見なかった気がする。
写真の黒いアキノノゲシの林立はツル植物に巻き付かれて、それが枯れた結果なのだろうか。いずれにしろあまりいい
風景ではなかった。
公園とB区との緩衝地帯にはコセンダングサが繁茂して、そこには虫たちが来ていた。
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ウラナミシジミが多く吸蜜に来たいた |
セイヨウミツバチは花粉集めに一生懸命 |
さいたま東村山線の桜草公園側のノリ面も下の方を刈り取って取り敢えずの処置がされ、歩道は柵近くの雑草を刈り
掃ってきれいになり、通り易くなった。くらし応援室に感謝だ。
カナムグラの雌花が花を付けていた。ツル植物の掉尾を飾るカナムグラは越冬チョウのキタテハの食草だ。
帰りに荒川上流河川事務所西浦和出張所にお寄りして、所長に初めてお会いして、除草の区割りを教えて頂いたお礼
を申し上げた。色々お話したが荒川土手のセイバンモロコシ対策には苦慮されているようだった。
田島小学校にもお寄りしてすぐ近くなのだから生徒さんに草焼きを見学に来て欲しい旨を伝えてきた。
文化財保護課の「田島ヶ原サクラソウ自生地」を再生させるためのガバメントクラウドファンディングは90
万円の大台に乗った。目標にあと一歩なので是非後押しして欲しい。
サクラソウ自生地を守る会も、自分のできる事で積極的に応援する事だ。
ガバメントクラウドファンディングは実質2,000円の支出で3〜4万円の支援協力ができる制度です。
収入と家族構成によって金額が左右されるので早見表で自身の寄付金額の上限を調べて頂きたい。
サクラソウ自生地の現状を憂うる方、サクラソウを愛する人には具体的に協力をいただける制度と思うので、是非お
調べ頂いてサクラソウ自生地を応援して頂きたいと思います。
12月4日現在25人の方に支援いただき90万円になりました。目標額はいくら上回ってもいいので是非ともご支援下さい。
小雪(しょうせつ):2022年11月22日の小雪は朝から青空が広がり、暖かな日和だった。二十四節気はその日を指す場合
と次の節気の前日前までの14日を意味する両方の意味がある。 2022年12月4日作成