二十四節気の大雪に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

クラウドファンディングは目標を突破しました

2022年12月7日(水)

2022年12月7日の大雪の朝は今冬初めてはく息が白く見えた。
日中は青く澄んだ空が広がり陽射しが暖かい無風の好天の下、雪化粧をした富士山が遠望でき、さいたま東村山線の サクラソウ公園側のノリ面の除草が始まっていた。
雪を頂いた富士山
白く化粧した富士山はいつもより大きく見え、手前の堤防では除草が始まっていた
ヨシの隙間からB区
中央観察路近くに行くと特別天然記念物碑がB区のヨシの隙間から見られ遠くにはさくらそう水門の影もうっすら見えた。
A区
2016年の第9回の草焼きはどこから火をつけても立ち枯れたオギなどに燃え広がらず、結局翌年からは埼大生の協力などで オギやヨシを刈り倒して行うようになった。
当初は地上からいくらも残すことなくきれいに刈り始めたが、それを見ていた青木(実)さんが以前刈り払いをしていた時の様子から サクラソウの根を熱さから守るため地上50cmくらいは残すべきだと進言して現在に踏襲されている。
ハンノキの雄花序 ユウガギクの痩果
ハンノキの雄花序 ユウガギクのそう果
ハンノキ はカバノキ科の落葉高木でサクラソウ自生地内には現在3本あるが、盛大に雄花序をつけていた中央観察路際の樹は草焼き毎に炎にさらされ元気がなくなって、今年 は雄花序もあまり見られなかった。

B区の駐車場を挟んだ向かいの土合1横堤は北風にはさらされず暖かい陽射しが降り注ぐので草が青々と茂り、オニノゲシ やコセンダングサなどの花もみられる。
土合1横堤
キタテハ
オニノゲシ
同じ場所にありながら、さながら春の趣の土合1横堤です。ここは早く除草が行われたこともあって大きなセイタカアワダチソウも ないので、丈の小さな草が生えやすいのも好条件なのかもしれません。

帰路、田島小学校に寄って教頭先生にお会いした。サクラソウ自生地見学には前向きなお話で嬉しく、第1回目は花の時期 の方がいいと思い直して、4月に来てもらう事にした。

新開小学校のサクラソウの鉢はカエデの樹の下にもかかわらず落ち葉は見られずきれいになっていた。用務員さんが一生懸命気に かけて世話をしてくれているのが嬉しかった。
新開小学校ノサクラソウ

文化財保護課の「田島ヶ原サクラソウ自生地」を再生させるためのガバメントクラウドファンディングは12月15日現在 32人の方のご支援を頂いて1,192,000円で目標を突破している。いくら上乗せしてもすべてサクラソウ自生地に還元されるのでどんどん上積みしましょう。
サクラソウ自生地を守る会がどうかかわったのかはチョット心配だが、自分のできる事で積極的に応援する事が大切だ。
田島ヶ原サクラソウ自生地のページ
令和4年10月3日のさいたま市の記者発表

ガバメントクラウドファンディングは実質2,000円の支出で3〜4万円の支援協力ができる制度です。
収入と家族構成によって金額が左右されるので早見表で自身の寄付金額の上限を調べて頂きたい。
サクラソウ自生地の現状を憂うる方、サクラソウを愛する人には具体的に協力をいただける制度と思うので、是非お 調べ頂いてサクラソウ自生地を応援して頂きたいと思います。

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