二十四節気の立夏に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

今年はハナムグラの当たり年のように思われます

2023年5月6日(土)

2023年の立夏は4年ごとに訪れる1日遅れの5月6日にあたった。GWのラスマイの土曜日で空は青く晴れ渡ったが、朝から強風が吹き荒れた。
前日には能登半島先端の珠洲を震源地とする震度5強の地震が発生し、連休ムードにチョット水がさされた感じだった。
サクラソウ自生地では記念碑が田島ヶ原の字がが見えるだけになり、観察路を歩くと腰より少し上までオギなどが伸びだして上空には涼風が吹き渡っていた。
サクラソウ自生地
サクラソウ自生地は一面のオギが原でところどころ大きく伸びだしているのは少なくなっているヨシです
ハナムグラ
今年はハナムグラの当たり年ではと思うほど小さなたくさんの蕾と白い花が見られ、A区ではレンリソウの花も多く目についた。
レンリソウ
ノウルシの黄葉した群生も多く見られた。ノウルシは通常5月の末頃には枯れてなくなる。少し早めだがあれほど隆盛を誇った草なのに引き際も早い。

大きな葉の影から先端が緑色の6個の花被片が合着した白い筒状の花を多くつけていたアマドコロは果実の季節への転換期で液果の先に古くなった花被片をまだぶら下げていた。
チョウジソウも果実の季節への転換点のようだ。
アマドコロの液果
花が終わったチョウジソウをよく見るとクロハネシロヒゲナガがきているようで長い特徴的なひげが見える。
チョウジソウ

ジャコウアゲハの卵
E区の公園寄りでジャコウアゲハが草むらの間を低く素早く飛んでいた。
どうやら雌のジャコウアゲハが産卵のために食草を探しているようだ。
なかなかウマノスズクサが無いようで、遠く近く低く高く忙しい。
円内は食草を探して飛び回るジャコウアゲハの雌
ナカナカシャッターチャンスをつかめないので周囲を見回してみると小さなウマノスズクサがあった。念のため葉の裏を見てみると1個だけ卵がついていた。

第1次指定地はオギなどの下でナカナカ見つけ難いが、第2次指定地と補完地ではサクラソウの健康的な刮ハが多く見られた。
サクラソウの終わった花と刮ハ サクラソウの刮ハ
枯れた花をつけたままも サクラソウの刮ハ、右下のは食べられた?

立夏(りっか): 八十八夜とは立春から数えて88日目の雑節の事、2023年は5月2日。3、4日後が立夏。九州では麦が穂を出し、北海道では馬鈴薯や豆の種まきが始まります。 蛙が鳴き出すのもこの頃から。2023年5月13日作成