二十四節気の立冬に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
朝の冷気は立冬で昼の陽射しは真夏でした
2023年11月8日(水)
2023年11月8日の立冬はようやく冬の入り口に来たと思わせる朝の冷気だったが、日中の空はあくまで青く陽射しはまだ夏そのものだった。
自生地には10時30分頃付いた。いつもの所から俯瞰した自生地は
オギの穂がより白く、より広がった感じだった。
俯瞰しているからだろうか。ヨシがまるで見られない感じなのは妙だ
中央から入ったが、観察路は相変わらずオギが覆いかぶさっている所が多く進むのは結構大変だった。
ユウガギクの花は終りに近く、第2次指定地の
ノコンギクが花盛りだった。
さしものキンミズヒキも黄色い花よりひっ付き虫の実の方が目につくようになり、
コカモメヅル、
コメナモミ、
レモンエゴマなど多くの植物が実りの季節を迎えていた。
鴨川沿いはクヌギをはじめ多くの木々が影を落としている。そんな観察路のA区の柵沿いの葉が小さな虫で真っ黒になっていた。
何だろうと色々な角度から矯めつ眇めつしてみたが、黒に赤い模様の小さな虫が固まり群れていた。
しばらく観察しているうちにに日陰だったので、身震いするほど寒くなって、あわててひなたに避難した。
後で調べてみるとどうやらヒメジュウジナガカメムシらしい。よく似たジュウジナガカメムシもいるようだが、やや小さく、前胸背の黒色の紋が小さいという。一つ不思議だったのはガガイモに群がるというがどう見てもガガイモの葉ではないような感じだ。
絶好の秋日和とあってチョウたちも吸蜜に大忙しで飛び回っていたが、中にほとんど動きを止めている蝶があった。
よく見ると交尾していた。
小型のウラナミシジミでよく見る蝶だ。オスの表は淡紫色で外縁のみ細く暗色。メスでは広く暗褐色で前肢中央部は青紫色、後翅外縁に沿って白く縁どられた黒点列が目立つ。裏の色彩・斑紋は♂♀同様で、灰黄色で白色の波状紋があり後翅肛角部付近に橙斑と2個の黒点がある。食草としてはマメ科の植物を好む(日本のチョウ)
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コメナモミ |
コカモメヅル |
立冬(りっとう):七十二候の初候は山茶始開(つばきはじめてひらく)。読みはつばきのようだが、山茶花(サザンカ)が咲き始める頃の意のようです。ご近所のサザンカもいっぱいに花開いていますが、風に舞った花びらの掃除が大変です。 2023年12月5日作成