田島ヶ原サクラソウ自生地の草焼き

田島ヶ原サクラソウ自生地の草焼き年譜

2023年12月30日(改訂)

長く「火入れ」が可か「刈払い」が可なのか論争されてきた自生地の草焼き(野焼き)は「火入れ」が必要との結論でようやく2008年(平成20年)に復活第1回目が実施されました。

昭和30年度(1955年度)から7年間行われてきた「火入れ」は植生への影響を指摘されて中断し、昭和37年度(1962年度)から12年間は「刈払い」に変更され、「刈払い」と「火入れ」の影響調査が行われました。
その結果「火入れ」による植物への影響は小さいとの結論で昭和50年度(1975年度)から21年間「火入れ」が行われてきました。ところが廃棄物処理法が施行されたことを踏まえ、平成9年度(1997年度)から9年間はまたまた刈払いに変更。
地方公共団体などの河川敷の草焼きを一般的な野外償却とは異なる例外として認めている政令にもとずき、平成19年度(2007年度)から草焼きとして「火入れ」を復活しました。
さいたま市教育委員会の資料を参考にしたため年度は4月〜3月を基準としています

中央観察路
田島ヶ原サクラソウ自生地に明日15日から21日までの間に草焼き実施の看板があった。通路の両側2メートルくらいがきれいに除草され、久し振りに広々とした感じだった。
右は2008年1月14日のサクラソウ自生地中央観察路の写真。柵を燃やさないように観察路の左右は草を刈り取する
田島ヶ原サクラソウ自生地の草焼きは周辺を交通止めにして消防車も来て万全の態勢だった。
21日までの予定になっていたが昨日今日とほとんど無風状態だったので、今日でほぼ終了のようだ。

B区
サクラソウ水門を望み、特別天然記念物の碑のあるB区の火入れ 2020年01月22日
2020年1月22日の大寒は日本晴れでほとんど風も無かった。暖冬の影響なのだろか、いつもは立春頃に芽生えるサクラソウがB区の記念碑の後ろ辺りに3〜4株芽生えていた。
雨で15日から延期された草焼きは、9時13分にまずE区から着火した。ここはオギなどが少ないので積み上げた枯れ草は点々と孤島状態なのでナカナカ燃え広がるのは大変だった。
まだトイレも水もない中で燃え残しは業者さん任せで取敢えずすべての区域の草焼きを終了させた。

草焼き 草焼き
蔓植物が多い所はくすぶりやすい 2014年1月15日 煙が高く舞い上がるのが難点 2014年1月15日

田島ヶ原サクラソウ自生地の草焼き年譜

 
日時タイトル
第1回2008(平成20)年1月15・16日 10年振りくらいの草焼きが行われました
第2回2009(平成21)年1月21日 自生地の住人は狸2匹と猫3匹でした
第3回2010(平成22)年1月20日(圃場延焼) 4月中旬の暖かさの中、草焼きが行われました
第4回2011(平成23)年1月19日 サクラソウ自生の草焼きは万全の態勢で行われた
第5回2012(平成24)年1月18日 自生地の草(野)焼きは無事終了しました
第6回2013(平成25)年1月30日(16日中止) 快晴無風の中終了(サポセンはリンク不可)
第7回2014(平成26)年1月15日恒例となった草焼きは午前中で全て終了しました
第8回2015(平成27)年1月14日第一次指定地は前年より1時間長くかかりました
第9回2016平成28)年1月13日(刈取変更)13日はヨシに延焼せず中止。刈り取りに変更
第10回2017(平成29)年1月18日(11日中止)一週間延期された草焼きは無事終了しました
第11回2018(平成30)年1月17日草焼きは11時30分には第2次指定地も無事終了
第12回2019(平成31 )年1月16日E区の公園側から点火し無事終了しました
第13回2020(令和2)年1月22日(15日中止)まだトイレも水も使えない中の草焼きでした
第14回2021(令和3)年1月13日珍しくB区の中央角から点火しました
第15回2022(令和4)年1月19日(12日中止)皆の協力で生徒たちは無事見学できました
第16回2023(令和5)年1月11日11日の草焼きは無事終了しました
第17回2024(令和6)年1月10日サクラソウ自生地の草焼きは無事終了しました