二十四節気の大寒に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
まさに大寒の2024年1月20日でした
2024年1月20日(土)
2024年1月20日の大寒は朝から空は厚い雲に覆われ、夕方には山沿いでは雪になるかもしれないとの予報だった。
11時頃に着いた自生地はほとんど生き物の雰囲気を感じさせない草焼き跡の焼野原だった。
桜草公園の芝生広場側から見たB区。さいたま東村山線の堤防の向こうに桜環境センターも見える。
上の写真の観察路の右側のD区の風景。C区の向こうの雑木林と鴨川方面を望む。
とにかく現在が一番見晴らしが効くサクラソウ自生地だ。
気温はほとんど上がらず最高気温は6℃だったようだ。手袋をしていても指の先が冷たくなりジンジンする感じだった。
予報よりはるかに早くポツリポツリと来てしまった。濡れるほどではなかったので気にせず観察を続けたが、一向に止む気配はなかった。
この日は代表的な冬鳥のツグミが独特のツツーと走っては胸をそらすのが散見されたが、小さなタヒバリの姿は見られなかった。
帰り際にA区でキレイな水色ぽい小鳥を見つけた。今日一の収穫とばかりに一生懸命に追いかけた。そのうち何となく動きが見慣れた気もしたが、とにかく何枚もシャッターを押した。
帰って調べてみると「ハクセキレイの冬羽は灰色になる」とあった。なんとそれが水色に見えただけだった。
この日は途中で4〜5羽の小鳥がクヌギの天辺に飛んできた。
どうせ珍しくもない鳥だろうと思いながらも望遠を効かせてシャッターを押した。
腕ももう一つだし、カメラもかなり使い込んでいるのでこうゆう遠くの空を背景にした写真はどうしても暗くなってしまう。
やはり家に帰ってムクドリと確認して納得しながらも残念だった。
E区の奥の盛り土で
スイバが大きなロゼットを広げていた。
大きなロゼットだったし、ロゼットはまるきり分からないのでこれなら簡単だろうと撮ってきた。
小さなハンドブックを3冊引っ張り出して調べてみた。
でも、なかなか難しい。発育段階もあるのだろうが見比べてこれだと確信を持てるものがない。
消去法でスイバに行き着いたが間違っていたら是非教えて欲しい。
もうノウルシはたくさん出ているだろうと思い、石碑近くやB区の観察路側を見てみたが以外になかった。
やっと一株木化した根っこから伸びだした芽を見つけた。
前回も見つけたのと合わせても今年はまだ2株しかノウルシの芽出しを見ていない。
前にも書いたが「田島ヶ原サクラソウ自生地を再生させたい」クラウドファンディングは総額732万1千円の支援金になり、のべ支援人数は144人まで積み上がった。
多くの人たちが田島ヶ原サクラソウ自生地の再生に協力いただけるのは本当に嬉しい事で、感謝感謝だ!
でも、この再生させたいファンディングは他の何かを造るとか何かを修復するとかの、目に見えるものへの支援ではない。
色々な要素が複雑に絡み合って相乗効果を発揮し、しかも短期的に効果が出るものではなく、再生できるまでにはかなりの年月を要する。
第一に重要な事は「サクラソウ自生地を再生させる会」(仮称)の組織をを作り、支援者のフォローを考え、経過などをお知らせしていくシステムを作る事だ。文化財保護課が事務局になり支援者に長くお付き合いいただく方法を確立することだ。
何をやっていくかはその後でいい。とにかく「どうにかしたい」と止むにやまれずクラウドファンディングに頼った言い出しっぺの意見を第一優先にすることだ。
もご覧ください。
大寒(だいかん):2024年の大寒は、1月20日から2月3日までの期間で、二十四節気の最後の節気です。ちょうど今日の節分が最後の日になります。今日は比較的暖かい気がします。 2024年2月3日作成