二十四節気の小暑に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
サクラソウ自生地では植物や虫たちが暑さに負けず元気です
2024年7月6日(土)
今年の田島ヶ原サクラソウ自生地のサクラソウの株数は55万株でほぼ横ばいのようだ。
このところ毎日熱中症アラートが発令されている・小暑の7月6日もご多分に漏れず最高気温は36℃位の予報が出ていた。
焼けつくような陽射しを想像したが暑さは湿度が高く体を包むような熱気だった。いつもならカメラがオーバーヒートしないようにタオルで包むようにするがそれは必要ない代わりに熱気をすべてシャッタアウトしたかった。
APG4ではツルボラン科のノカンゾウが全域で見られたがベニカンゾウは少なくなった
ノカンゾウが増えているのは乾燥化が進んでいるともいえるのでサクラソウ自生地にとってはあまりウエルカムの事でもないようだ。
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キタキチョウ交尾 |
オカトラノオにセセリチョウ |
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アカボシゴマダラ |
オオシオカラトンボ |
クロバネツリアブ |
ムシヒキアブ科のアオメアブは大きさが20〜29o、黄褐色で、美しい緑色の複眼を持ったムシヒキアブの仲間。脚は黒色で、すねの部分が鮮やかな黄褐色。草原や林の周辺で見られ、甲虫やハエ、アブなど他の昆虫を捕まえて体液を吸う(昆虫図鑑)
この日は珍しくクワガタが見られた。
クワガタムシとは、コウチュウ目・クワガタムシ科に属する昆虫のことである。雄では大顎が顕著に発達する種が多い。世界では約1500種類が知られていて、最大の種類は体長120mmに達する。カブトムシと並んで、子供から大人まで人気の高い昆虫である。( ウィキペディア)
小さな花をアップにしてみるとその精巧さがよくわかる。
ミズタマソウは萼も花弁も雄しべも2の2趨勢の花だ。
ヤブジラミは大きな花序に小さな花をたくさんつけているセリ科の特徴がよくわかる。
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ミズタマソウ |
ヤブジラミ |
キキョウ科ツルニンジン属の多年草の
バアソブは多くの蕾をつけ花も咲かせていた。
東京都のレッドデータブックには下記のように記されており、サクラソウ自生地では普通に見られるが、貴重な植物だ。
バアソブの育地は二次林などの林縁部であり、土地造成や森林伐採などにより、生育環境が失われたものと考えられる。林縁部の鬱閉などでも急速に生育状況が悪化することが知られており、自生地において、つる植物という本種の特性に対応した適切な保全管理が必要である。(東京都レッドデータブック)
新開小学校は流域貯留浸透施設の工事で立入禁止区域が圧倒的に増えている影響でサクラソウも去年の場所ではなく現在の場所に給水設備を設置したようだ。でもここの方が風通しもよく、木陰にもなっていてかえっていいようだ。
土合小学校ではウマノスズクサも蔓を伸ばし始めて巻き付いて上に伸び始めている。2回目のジャコウアゲハの産卵期までに花が付けられるといい。シムラニンジンも小さいながら花序に蕾をつけている。ジャコウアゲハの小さな蛹も取り敢えずは順調のようだ。
小暑(しょうしょ): 小暑は7月7日の七夕と重なる事が多いが今年は6日だった。例年本格的な夏の入り口で小暑と大暑を合わせて暑中というようだ。今年の梅雨明けは7月18日でやはり小暑の期間中だった。2024年7月20日作成