二十四節気の立秋に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
熱中症警戒の立秋の夕は稲妻と雷鳴の競演に恐怖
2024年8月7日(水)
2024年8月7日の立秋の朝は雲が多い空模様で、刺すような太陽光は無かったが熱中症アラートは相変わらずだった。
11時近くの桜草公園はさいたま東村山線の堤防がオオブタクサやセイバンモロコシが伸び放題で、サクラソウ自生地はオギやヨシが観察路を覆っていた。
桜草公園に降りる道のフェンス際に一株だけ
ウマノスズクサが残っている。ちょうどフェンスの下から伸び出しているので草刈りや盗掘にも会い難いのだろう。結構大きくなっていて花が2輪咲いていた。そしてよく見ると蕾の予備軍もたくさん付いていた。
ウマノスズクサは現在土合小学校の花壇と自宅で育てていて毎日見ているが蕾もまだだ。
ウマノスズクサ(馬の鈴草)
ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属 属名のAristolochiaはaristos(最良)+lochia(出産)の意、曲がった花の形が胎内における人間の胎児を連想さ せ、また基部の膨らみが子宮を思わせるので、出産を助ける力を持つと考えられた。
花は約3p、花弁は無く3個の萼片が合着し先端が広がっている。下部の丸いふくらみの中に花柱と雄しべ6があり子房はこの下にある。
中央観察路から入って間もなくジャコウアゲハが飛び立ったが、どこにも止まらず見えなくなってしまった。
ナガコガネグモの巣があると思ったらバッタが網にかかってしまっていた。可愛そうだがどうにも仕方がない。
サトキマダラヒカゲはクヌギなどの樹液に好んで集まり訪花性は薄いタテハチョウ科の蝶という。
E区の公園側のクヌギの樹液にルリタテハが来ていた。ルリタテハはここの常連だがとにかくタテハチョウ科だけに保護色の裏側の黒い方を見せてナカナカ瑠璃色の表の方は見せてくれない。
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ルリタテハ裏 |
ルリタテハ表 |
もう10年も前の事になってしまいビックリだが2014年の年末に我が家にルリタテハが誕生した。 右のQRコードをスマホで読んでください。
寒さ対策で冬になると普段は外に置いてある鉢植えを南向きの板張りの間に入れる。
そこに蛹が付いていて温室のような温かさに羽化してしまったらしい。
新年になっても見えなくなったと思うと出てきてリンゴをあげたり色々癒された経験があるのでひときわ親近感がある。
でもこうして観察している時にはナカナカ動いてくれないのが悩みだ。
観察路にオギやヨシが覆いかぶさっていたりして左右の眺望が効かない事もあって、この日は特に大きな花を見る事が少なかった。このノカンゾウもA区でかなりの望遠を効かせて撮っている。
土合小学校の花壇では目を皿にしてウマノスズクサの蕾を探したが残念ながら見つからなかった。
立秋(りっしゅう):季節を分ける役割をもつ「春分・夏至・秋分・冬至」は「二至二分(にしにぶん)」と呼ばれ、四季のはじまりを表わす「立春・立夏・立秋・立冬」は「四立(しりゅう)」と呼ばれる。 2024年8月16日作成