二十四節気の寒露に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
文字通りの寒露で雨は翌9日まで降り続きました
2024年10月8日(火)
2024年10月8日の寒露は氷雨のような雨が終日降り続いた。気温も前日比マイナス10℃で肌寒い日だった。
翌日は15時頃には降りやむとの予報だったが、昼過ぎには雨脚がかなり弱くなったので、14時頃自生地に向かったが結局本当に止んだのは帰路についた16時頃だった。
自生地より秋ヶ瀬橋方面を望む 15時44分撮影
自生地はオギなどが倒伏して何となく荒れた感じだったが観察路は水溜まりもなく比較的歩きやすかった。両側にはまだ多くは無かったが
ユウガギクや
イヌタデ、
キツネノマゴがみられた。
この日はクワ科のカナムグラがA区を中心に多く見られた。これからのサクラソウ自生地の中心的つる草で花粉症の原因植物でもあるが越冬蝶のキタテハの食草だ。
鴨川沿いには
レモンエゴマが多く花をつけていて、アキノノゲシも見られた。
ツルマメは全く見られなくなったが、ヤブマメやヤブツルアズキが黄色い花と長い豆果も見られた。
B区の柵沿いの桜などの木々を伐採した公園側の緩衝地帯にはコセンダングサが跋扈してフジバカマを覆い隠してしまっていた。芳香がかすかに感じられれ、フジバカマは何処にあるのだろうと探さねばならない。早急な除草が必要だ。
コセンダングサやオオブタクサ、ヨシなどでB区のフジバカマは全く見えずかなたに昭和水門が見えます
新開小学校では一部のサクラソウの鉢で実生の芽生えが見られました。
土合小学校では事もあろうに体育館の入り口の支柱で蛹化したサナギがいました。無事羽化するのは無理でしょうが、自然に任せる事にしました。
土合小学校では花壇の真ん中に立てた支柱のサナギが7日朝に無事羽化し、現在も13個くらいのサナギがアチコチに付いている。
取り敢えず幼虫から7日の朝羽化後の写真を撮れたので成虫迄の過程を日時を追って記してみた。
9月15日3齢幼虫(?)2匹を家に持ち帰る
9月20日一時行方不明だった幼虫が現れる。
9月22日一匹が支柱に登る。前蛹の始まりか
9月24日蛹化
9月26日支柱についたサナギを土合小学校に持って行く
10月6日家のサナギが羽化
10月7日土合小学校のサナギは朝羽化したようだ
寒露(かんろ):植物に冷たい露が下りる頃。初候は鴻雁来(こうがんきたる)「鴻」は「ひしくい」と読み大型のがんを、「雁」は小型のがんを指す。10月8日頃からで秋分のように日が動かない。 11月16日作成