二十四節気の霜降に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
クロコノマチョウに初めて出会いました
2024年10月23日(水)
2024年の霜降は朝からハッキリしない空模様で小雨が降ったりやんだりだった。
午後からサクラソウ自生地に行ったが幸いにも青空がのぞいたりして何の支障も無かった。
いつものように中央観察路から入って中央付近まで行くとサクラタデが多く目につき、蝶やカメムシも多く来ていた。
シロバナサクラタデはシーズンを通して見られるが、サクラタデがこんなに見られるのは珍しい。
ユウガギクは一時オギやヨシを伸び放題にして観察路が覆われていたのでまあまあの咲き具合だ。
ユウガギクが比較的多く見られる所でこの程度なのは例年に比べるとやはり淋しい。
アキノウナギツカミもおおくみられるようになった。シャクトリムシが付いているのも面白い。
シャクガ科の仲間は、日本だけで700種以上、幼虫は全て「シャクトリムシ(尺取虫)」という共通点がある。幼虫は、体を曲げて縮めては伸ばす、独特の歩き方をする。クワエダシャクのように体を静止すると、木の枝に擬態する種もある。
花をつけた
カナムグラの雌株がおおくみられるようになった。でもまだまだ雄株も多く見られる。
奥のE区でいつもはスズメバチなどが集まるクヌギの近くに黒い大きな蝶が飛び上がってすぐにブッシュに隠れた。久し振りにサクラソウ自生地でジャコウアゲハにお目に描かれたと喜んで小枝などを投げて出て来いとやってみたが、まるっきり動かずだった。家で写真を見みたらどうやらクロコノマチョウだった。
クロコノマチョウ(黒木間蝶、Melanitis phedima)は、チョウ目タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に分類されるジャノメチョウの一種。
ジャノメチョウ亜科の中でもこれらコノマチョウの仲間は特に異端であり、他にはシロチョウ科にしかない「脚の爪が二分する」形態を持つ。
夏型と秋型があり、夏型は秋型と比べて比較的黒っぽく、翅裏には小さな蛇の目模様が並ぶ。秋型は翅裏が枯葉模様になり翅の縁が尖る。
以上Wikipediaより
上記によるとこのクロコノマチョウはどうやら夏型のようだ。
日中は草地などで休息する事が多いが、晩秋の気温が下がった時には活発に飛翔するという。
第2次指定地ではノコンギクがほとんど見られず、左の花はかなり貴重な一枚です。
いつも思う事は、何故ノコンギクの葉は汚いのでしょう?新鮮なきれいな葉にはほとんどお目にかかれず何時もショタレタ汚い葉ばかりです。
アザミは少し離れた所に生育しているので肉眼ではノハラアザミかトネアザミなのかは判別でき難く、第2次指定地にはトネアザミが多いはずなのにノハラアザミばかりだった。
ちょうどホシホウジャクが来ていて正面の写真もあったので載せてみた。
チョウ目スズメガ科のホシホウジャク(星蜂雀)は全体にこげ茶色で後翅のみ黄褐色。飛んでいるとよく目立つ。翅開張が4〜4.5cmと小さく動きも早く、吸蜜時は脚をすべて折りたたんでホバリングするのが特徴という。
仲間の「オオスカシバ(大透翅)は、翅が透明なガで、夏の日中によく活動する。前翅長は3 cmほど。体の背中側は黄緑色で、腹側は白い。腹部の中ほどに赤い横帯模様があり、その前後に黒い帯模様もある。食草はクチナシ。
霜降(そうこう):一雨(ひとあめ)ごとに木の葉を色濃く染めていく雨を「八入(やしお)の雨」といいます。「感慨も一入(ひとしお)である」などと使われる「一入(ひとしお)」は、布を染める時、染料に一回浸すことです。そして、何回も浸すことを八入(やしお)といいます。 11月20日作成