二十四節気の小雪に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

最高気温が前日比+6℃の暖かな小雪

2024年11月22日(晴)

小雪は何故か好天の日が多いが、今日も朝から青空が広がり、最高気温は前日より6℃も高い暖かな日だった。
自生地
オギの穂の白い帯がいよいよ鮮明になってきた自生地
トベラ
いつも自転車を置く駐車場の植え込みのトベラの実が弾けて赤い種子を出していた。
節分にイワシの頭などとともに鬼を払う魔よけとして戸口に掲げられた風習があったことから「扉の木」とよばれ、これが転訛してトベラとなったという。
種子は粘着性のある液体に包まれており、鳥のくちばしや足に引っ付いて運んでもらえるようになっている。
でも実には果肉は殆どなくただ種子を運んでもらうだけの鳥を騙す「擬態果実」であるという。
ユウガギク
今、自生地を支配しているのは何と言ってもオギそしてヨシだ。左右目線の高さにはカナムグラ。雌花の目立った赤さは見られなくなったがどっちを見てもカナムグラが見られる。枯れ色一色の自生地でセンニンソウの緑も見られる。
カナムグラ
相変わらずカナムグラは自生地全域を支配し、雌花も受粉を終り、落ち着いた深紅色になっていた。
ヨシなど
オギ原
自生地では静寂が支配し鳥の声も姿も全く見られなかった。あれほど多かったトンボも一匹も姿が見えず、チョウは観察路を入ってすぐ、力なく飛び立ったツマグロヒョウモンが近くの草むらに着地、キタテハも見られたがすぐ近くに降りてしまった。いつもは多いシジミチョウも一匹見られただけだった。
ツマグロヒョウモン キタテハ
ツマグロヒョウモン キタテハ

小雪(しょうせつ):江戸時代の暦の解説書『暦便欄』では、小雪の気候を「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」(冷え込むようになってきて雨が雪になって降ってくるから)と説明しているという。  11月30日作成