二十四節気の大寒に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
今年の大寒は富士山がかすんで見える暖かさでした
2025年1月20日(晴)
大寒は二十四節気の最終の24番目の節気で、暦の上では一番寒い日と言われるが昨夜来の雨は次第にやみ、10時頃には青空が広がり、暖かな大寒となった。
秋ヶ瀬橋の上方に遠望できる富士山はいつもの大寒ならハッキリと雄姿を表しているが、この日は暖かさでか霞んで見えていた。
俯瞰した自生地は燃やしたところときれいに刈り取って燃えなかった所とが鮮明なモザイク模様になっていた。観察路際や木立のある周囲は燃えないように刈り取りするのは分かるが、何か燃え残す面積がかなり多くなり意図的にも見えるようになった。
朝までの雨が燃えカスをしっかり地面に沁み込ませているのは嬉しい現象だ
1月8日予定だった草焼きは前々日までの降雨で中止。1週間後の15日に延期された。
15日は穏やかな冬日和に恵まれ新開小学校の4年生47名にも無事見学頂いた。
このところ乾燥注意報が毎日出され、この日の朝には消防車が注意の為か来ていた。
刈り倒して燃やすようになってから焼却灰及び未燃物が飛散する事が少なくなったようだが、どこに飛んでいくか分からないので業者さんはかなり神経を使っていたようだった。
このところは12時前には第1次、2次指定地も終わっていたが、この日はE区を燃やす前に再度散水して、第2次指定地は13時から着火された。
草焼きは乾燥注意報に配慮して慎重に行われましたをご覧ください。
燃やした後にはいつも小鳥が来ているが、燃やした時には虫も死んでしまっているのではないかといつも不思議に思っていた。確かに野焼きには害虫駆除の効果がある。
立ち枯れたままのヨシやオギに火をつけるとネズミや時には狸も逃げ出してきた。そしてカマキリやクモたちの卵のうは全滅だ。小さな虫たちは焼け死ぬのもいるが、多くの地中に潜っていた虫たちが生きて動き出しているようだ。
5〜60匹のドバトの群れやムクトリたちが舞い上がってはすぐに舞い降りて採餌に忙しかった。
小さなタヒバリもこの時期の常連客だ。
タヒバリ(田雲雀)は、日本には本州以南に冬鳥として飛来するという。他のセキレイ類同様、尾を上下によく振る。
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タヒバリはスズメ目セキレイ科 |
田雲雀は体長約16pの小鳥 |
第2次指定地は上手く焼いた様で南東の方角から見ると全域がまんべんなく草焼きされていた。
ちょうど中央辺りにあるハンノキはかなり雄花序をつけて元気のようだった。毎年の草焼きにあぶられることもなく元気のようだった。
大寒(だいかん):霜の声とは霜が降りた夜のしんしんとした気配を表す季語という。サクサクという霜を踏む音ではないようだ。 どうやら今年も霜柱にはお目にかかれなかったようだ。 2015年1月29日作成