二十四節気の小満に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
周囲の堤防が全て除草されて気持ちのいい桜草公園
2025年5月21日(晴)
2025年5月21日の小満は無風で最高気温が30℃位まで上がる真夏日、家に戻った時には全身汗びっしょりだった。
桜草公園の周囲の堤防は全ての所が一緒に除草されて気持ちのいい空間が広がっていた。
今までは同じ堤防でも役所の管轄が違って除草の日時が大きくずれることが多かった。
そのため、途中から草ぼうぼうの堤防が続いたりちぐはぐな事が多かったが、両者でキチット打合せしてくれたのだろう。
さいたま市と荒川上流河川事務所に感謝だ。
同じ役所でも縦割りが多いが国と市が連携してくれたのはヒットだ
サクラソウ自生地はオギが伸びてもうすぐ天然記念物碑を完全に隠しそうな勢いだった。
鴨川側にはザラツキイチゴツナギやネズミムギが盛大に雄花を咲かせていた。
イネ科の植物は花と言っても地味だが、この中でクサノオウの黄色い花が結構増えている。
前回疑問に思ったクヌギの胴巻きは、伐採しなければならないクヌギが出たナラ枯れ病の伝染を防ぐ為だったとの事だ。
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ケシ科クサノオウ属の一年草日本語表記は草の黄 |
マメ科サイカチ属の落葉高木のサイカチの花 |
この日はハナムグラが全域で見られた。5月下旬から6月上旬の田島ヶ原サクラソウ自生地では普通に見られるが、自生地以外の荒川河川敷では見られることが少なくなった。
ハナムグラはアカネ科ヤエムグラ属の多年草。 絶滅危惧U類(VU)
葎(むぐら)はヤエムグラ、カナムグラに代表される広い範囲にわたって生い茂る雑草の意。
オニユリは多くの葉を茂らせ群生してこれから多くの花をつける予兆を感じさせられた。
田島ヶ原ゆかりのサクラソウ情報
新開小学校
15日に生まれたジャコウアゲハの幼虫は4匹が近くの葉に固まって付いていた。2〜30日の間に4回脱皮して蛹になる。蛹化する時は本当にどこに行くか分からないが
取り敢えず幼虫時代はウマノスズクサに居るので安心だ。サクラソウは健康そうな葉を広げて光合成をしていた。花をつけている鉢もあった。
土合小学校
今年こそ花を咲かせる筈と思って目を皿にして小さな小さな蕾を見つけた。ウマノスズクサの蕾を探して色々見ているとなんとジャコウアゲハのメスがご来場でビックリ。
サクラソウは大きな葉を広げ光合成に余念がないようだ。
浦和別所小学校
4月14日に東久留米から故郷浦和に戻った田島ヶ原ゆかりのサクラソウは別所小学校で花を咲かせ、現在は来年に備えて地下の根に養分を蓄え始めている。久し振りの故郷に戸惑っているのか他に比べて元気がない。花壇の周りを生徒さんの朝顔で応援してくれているようだが、手入れや水やりの時に触れないように注意しよう。
小満(しょうまん):小があって大がある節気は小暑、大暑。小寒、大寒。小雪、大雪。と3対あるが大満だけはない。何故なのか中国の思想が深く関与しているようだが大満足はあり得ない
という事なのだろうか。 2025年5月30日作成