二十四節気の小満に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

見せる時期の後は保護する時期があって当然です

2025年6月5日(晴)

朝から日本晴れで真夏日の予報の6月5日の芒種は予報通りのの真夏の暑さだった。
サクラソウ自生地はオギとヨシのイネ科植物の天下で、他の植物で多く見られるのは多くの蕾をつけたノカラマツくらいだ。
その上観察路が真ん中の7〜80pくらいしか除草されていず柵から1メートルくらいもオギが生え放題で観察路が狭いだけでなく、目の前に目隠しがされているようだった。
ナラ枯れの防除のための木の幹への巻き付けは普通に見るだけでは何のなのか分からない。
観察路とクヌギのナラ枯れ防除
幹への巻き付けはカシノナガキクイムシを取りつかせないよう防御している
ナラ枯れは、カシノナガキクイムシが媒介するナラ菌によって、コナラやミズナラなどのブナ科の樹木が枯死する現象。この虫が木に穴をあけ、菌を運び込むことで、木の通水機能を阻害し、枯らしてしまいます。(ウィキペディア)
ノカラマツ
ノカラマツは春早くからきれいな芽生えを見せて、ノウルシが枯れた後は自生地の主役だ。
シオヤアブは地味な虫だが、自生地では結構普通に見られる名ハンターのようだ。
シオヤアブ

今回はまだほんの少ししか見られなかったイヌヌマトラノオだが、この季節になるといつもどう表記していいのか迷ってしまう。
高水敷の田んぼではほとんど見なくなってしまい、たまに見られたとしてもハッキリ交雑種とわかるものばかりだ。
でもサクラソウ自生地ではノジトラノオのような個体も見られ、絶滅危惧種の期待も持ってしまう.一概にどっちとは言い切れないのだ。
トラノオ属 クララ
この花穂は若くてトラノオ属の表記が適切でしょうか クララも今年は堤防の群生が刈られてしまいました
これからも田島ヶ原サクラソウ自生地が荒川の貴重な自然を残していくためにキチット保護する期間を設けることも必要と思う。

今年は土合小学校のウマノスズクサが遮光ネットなどを張るように渡された竹に届いて夏の日差しを遮るまでに育ちそうだ。
ウマノスズクサ
昨年はついぞ見られなかった花が今年こそ見られそうで小さい蕾がチラホラ見られる。ガイドブックでは花は2年目から咲くとあったがやはり本当だった。
ウマノスズクサ蕾
ジャコウアゲハの多くの幼虫も付いている。もうそろそろ終齢に近い大きなのもいればまだ生まれたばかりの小さな赤ちゃんもいて愉しみな花壇になった。

芒種(ぼうしゅ): 芒(のぎ)"とは、イネ科植物の"穂先の毛"のようなもの。 芒種は"芒"の"種"を撒く時期であり「米や麦などの穀物の種をまく時期といわれる。 2025年7月5日作成