二十四節気の夏至に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

田島ヶ原は草原の風情で新開小ではジャコウアゲハが羽化

2025年6月21日(晴)

2025年6月21日の夏至の朝は娘家族が旅行に招待してくれて3面の窓一杯の富士山を眺めながら目を覚ました。
という事で夏至の観察は前日の20日の金曜日にすませておいた。
好都合な事に20日には新開小学校のジャコウアゲハの蛹が11日目を迎えており朝はます新開小のサクラソウ花壇に直行した。
ジャコウアゲハの羽化
上は金網で下はモルタルの塀で写真はモルタル部分に付いた羽化したばかりのジャコウアゲハと蛹
立夏の5月5日に桜草公園の入り口近くで産卵するのを見つけて、翌々日の7日に新開小学校に移した。風の強い日で途中で2個の卵を失い4個だけが引っ越し完了。産卵から10日後の15日に約2oの幼虫が生まれた。その後4回の脱皮を繰り返して3〜4pくらいになって蛹になる。6月9日に塀の下のモルタル部分とサクラソウ花壇の給水の柱に蛹が付いていた。他の2匹は不明だった。蛹化してから11日目の6月20日にモルタルの蛹が無事羽化して羽を休めていた。10時20分頃一度ゆっくり羽ばたいたと思ったら間もなくゆっくりと飛びあがった。もう一つは下の方が赤くなっていたので夕方頃に羽化すると思ったがこれはそのままになってしまった。

サクラソウ自生地はオギが生長して草原の雰囲気だった。観察路の両側にはユウガギクが列を成しノカラマツやツルボ、イヌヌマトラノオ、、ノカンゾウの蕾も花も見られた。中央辺りにはママコノシリヌグイ。トモエソウはツボミだった。
自生地
ノカラマツは植物自体が地味な存在だがこれからはサクラソウ自生地の全域に繁茂する。
花弁は無く萼も早落性で見られるのは雄しべの黄色い葯と細い花糸だけだ。
ノカラマツ花

この日は土合小学校の花壇も楽しみだった。2年目のウマノスズクサが前回15日に蕾を持ち始め、そしてまだ蛹は見つからなかったが、多くの幼虫が付いていてこの日は蛹も見られると期待が膨らんだ。
ルンルンで見た花壇は我が目を疑った。忽然とウマノスズクサが消えていた。「ウソだろう」信じられなかったが現実だった。
土合花壇
花壇の中を覗き込むと幼虫たちが小さく残ったウマノスズクサの茎にしがみついていた。
土合小花壇
悔しいが、幼虫たちが可哀想だ。ウマノスズクサを何とか調達して3株植えこんだ。
22日に現状を書いたポスターを貼りにいったら何と緊急に植えたウマノスズクサもきれいに抜かれていた。

この花壇は2007年に田島ヶ原サクラソウを守る会代表山田芳伸さんにより120株のサクラソウが植えられたのが始まりです。
でも山田さんの死去などにより次第に管理する人もいなくなって放置されていたようです。
16年後の2023年に土合小学校創立130周年記念として新たに田島ヶ原ゆかりのサクラソウを寄贈頂いて2代目のサクラソウを守る会代表などが花壇を復活させました。
この時には学校側とは十分にお話しをして出発しましたが、近所に住む方々とは特にはお話合いをしませんでした。植え込みの時にはご近所の方もいらしていましたが、その場の話だけで終わってしまいました。
これが失敗の原因でした。今からでも遅くはありません。サクラソウを愛する気持ちは同じですから一緒にやるよう話し合いをしましょう。やはりご近所の方が一番です。お互い敵視していてもいい事はありません。土合小学校の生徒さんの為にも何よりサクラソウの為にもお互いの力を合わせるよう行動していきましょう。

夏至(げし): 北半球では1年で最も昼の時間が長い日のことです。日本では、6月20日頃から6月22日頃に当たります。地球の公転と地軸の傾きによって、夏至の日付は年によって変動します。? 2025年7月6日作成