二十四節気の処暑に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

管理棟は桜草公園と自生地の縦割りの象徴です

2025年8月23日(No2)

芝生広場の正面に建つ管理棟はこの公園のシンボル的な存在です。
そして一面ではこの公園と自生地の縦割りの象徴でもあります。
というのは2階の事務所は桜草公園従事者の専用で、サクラソウ自生地関係の人間はシャッタアウトです。
桜草公園管理棟
1Fは公園利用者みんなのトイレですが、2Fは公園管理者だけの専用事務所です

時計塔
周囲の木立のスペースも全て桜草公園の敷地で自生地関係の職員は休憩や食事の時にシートを敷いて使わせてもらうだけです。
15.9haの公園の中では4.1haのサクラソウ自生地だけがサクラソウ自生地のスペースで両者の共用スペースは一切ありません。
そして4.1haの自生地はなにかを建てるとか変更を加える事は一切できないのです。休憩所を作るなどはもっての外、全て文化庁にお伺いを 立てねばなりません。
国指定特別天然記念物とは非常に窮屈なものなのです。
キクイモ コバギボシ
キクイモ コバギボウシ
ミズタマソウ
ミズタマソウもそろそろ花が終わり果実をつけ始めていた。
管理棟の所の木立は色々の木が在るが中にコンペイトのような白い実を付けているのはカイヅカイブキだろうか?
カイヅカイブキ
雌花の後には直径1センチほどの球果ができ、翌年の秋にかけて褐色に熟し、完熟すると表面に白い粉を吹くという。結構たくさん付いていると目立つし面白い。

写真は新開小学校のサクラソウの鉢植えの後ろに置いてあるウマノスズクサだがいつ行っても管理が行き届いていてきれいになっています。
土合小学校の花壇のウマノスズクサは取り敢えず復活したが、ジャコウアゲハの卵や幼虫は見られない。自宅のウマノスズクサはある日突然幼虫が7匹現れたがそれを期待するのは無理だろうか。
新開小のウマノスズクサ 土合小の花壇
新開小学校のウマノスズクサ 土合小の花壇

処暑(しょしょ): 処暑とは初秋の季語でもあるようですが、台風の多い季節でもあるようです。初候は(わたのはなしべひらく)でまあるい実が弾けると種をくるんでいる白い綿が現れます。 2025年9月1日作成