二十四節気の秋分に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
キンミズヒキのオンパレードでした
2023年9月23日(土)
前夜は雨で秋分の日も怪しかったがどうやら降られずに済んだ。かなり激しい雨だったので中央観察路から入ったらオギの濡れた葉でびっしょりになってしまうので、初めて鴨川沿いの通路から入ってみた。
鴨川沿いは特に
キンミズヒキが多い事は分かっていたがまさに予想通りだった。
でもナカナカその素晴らしさを撮るのは難しい。今回も色々工夫したつもりだが成果は見えていないのは残念。
最近気づかされたことだがキンミズヒキの花後は赤くなるようだ(下の写真参照)。萎んで赤くなるのはマツヨイグサなどに見られるが黄色の花は萎むと赤くなるのだろうか。ネットで調べても出てこない。
名前が特異なので覚えやすい
ママコノシリヌグイが繁茂していた。花はきれいなピンクだが茎のとげは鋭く、生育する所も荒れ地が多く生命力の強いタデ科の一年草だ。
観察路の植物達の中に突っ張り棒のように左右に伸びている枝があった。よく見ると尺取虫だった。調べてみるとフタナミトビヒメシャクというシャクガ科のガの幼虫で体長は35o前後という。年に2回発生するようだ。
柵の支柱の上にトカゲの親子がいた。前夜の雨で甲羅干しにでも出てきたのかも。トカゲの一種カナヘビと思うがカナヘビは体長の3分の2ほどが尻尾でニホントカゲは尻尾と体調が同じくらいの長さで少し色の違いがあるという。そしてトカゲの幼体の尻尾は青色だというが確認できないうちに隠れてしまった。
北観察路に入ってみたらハナグモらしきが目の前に網を張っていた。獲物も捕らえたようだが、ハナグモが網を張る筈もなく記憶を手繰ってみてどうやらサツマノミダマシらしいと気が付いた。調べてみると2017年9月7日の白露のレポートにあった。
今年はツルフジバカマの当たり年のようですをご参照ください。
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上面はサツマノミダマシもワキグロも同じ緑色 |
ワキグロサツマノミダマシは腹部の前部と腹面が褐色 |
ツユクサも多く見られ、ツルボが見られたのは嬉しかった。センニンソウもあったがそろそろ終わりかけの感じだった。アキノノゲシが遠望でき、キクイモの花も残っていた。ツルマメ、ヤブツルアズキやナンバンギセルなども見られた。
前回下記のように報告した3年越しに観察してきた白花ヘクソカズラが姿形がなくなっていた。不用意に観察に行ってギャラリーを増やしてしまったのが失敗だった。今回は種も取れなかったのでこれで終わりというのはいかにも淋しい限りだ。
写真と文は前回9月8日の白露のレポート掲載分です。
その後白花ヘクソカズラの健在ぶりを見てきた。これはやはりアルビノなのだろう。普通のヘクソカズラより生命力は弱そうだ。
秋分(しゅうぶん):いつも「さ・ポット」に掲載分はすぐにアップするが、二十四節気のサクラソウ自生地分は再度検討しながらupしている。今回のレポートは作ったつもりになって遅くなってしまった。 2023年10月23日作成